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中古物件選びは「土地価格」に注目しよう

評価額ゼロでも寿命は60年以上!? 土地値で売られる中古一戸建てはお得な買い物(2/2ページ)

牧野寿和牧野寿和

2016/06/14

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国土交通省の「不動産取引情報検索」を使ってみる

土地の資産価値を客観的な数値として知ることができるのが地価公示価格です。公示地価は、国土交通省が一般の土地取引の指標になるように、毎年、3月中旬ころに発表するものです。市区の住宅地の平均価格、前年との平均変動率なども参考になるでしょう。

インターネットが使える環境であれば、希望エリアにある不動産会社のサイトで物件検索をしてみましょう。少しでも資産価値の高い物件を選ぶには、地域のなかでの比較検討も必要です。住宅価格だけでなく、土地価格、坪単価も知ることができます。

国土交通省の「不動産取引情報検索」では、地図をクリックすると土地取引価格のほか、土地と建物、中古マンションの価格などを知ることができます。また、より詳細に知りたければ、資産評価システム研究センターの全国地価マップで、1000分の1までの地図をクリックして各市町村の地価公示価格のほか、固定資産税路線価等、相続税路 線価等、都道府県地価調査価格といった公的な土地評価情報を調べることができます。


■不動産取引情報検索 : https://www.land.mlit.go.jp/webland/

■全国地価マップ : http://www.chikamap.jp/

路線価も活用してみよう

都市部では、以上のような公示価格が参考になりますが、地方では公表されていないところもあります。 そこで、国税庁の発表している路線価を調べてみましょう。ネットでも簡単に閲覧することができます。

■路線価 : http://www.rosenka.nta.go.jp/

路線価とは、道路ごとにつけられている土地価格のことで、本来は相続税や贈与税の課税のために使われるものですが、各道路に面した住宅の基準価格を知ることができます。なお、地価は通りを一本入るだけで、大きく変わったりすることがめずらしくありません。一戸建てを購入するのであれば、土地は大きな資産になるので、あらかじめ自分で調べておくとよいでしょう。

場所によっては、化学薬品を使うような店舗、工場などがあるところなどは汚染が危惧されやすいことから、安い価格で取引されていることもあります。もちろん必ずしも問題があるとは限りません。

ネット情報だけに頼っていると、有用な情報を逃したり、先を越されたりしがちです。詳しい実状は、その地域にある不動産会社に聞いてみることをおすすめします。

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この記事を書いた人

CFP、一級ファイナンシャル・プランニング技能士

1958年名古屋生まれ、大学卒業後、約20年間旅行会社に勤務。出張先のロサンゼルスでファイナンシャルプランナー(FP)に出会い、その業務に感銘を受け、自らもFP事務所を開業。 その後12年間。どの組織にも属さない「独立系」FPとして、誰でも必要なお金のことを気軽に考えてもらうため「人生を旅に例え、お金とも気楽に付き合う」を信念に、日本で唯一の「人生の添乗員(R)」と名乗り、個別相談業務を行なうとともにセミナー講師として活動している。 また、賃貸不動産の経営もしており、不動産経営や投資の相談にも数多くのアドバイスやプランニングをしている。

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