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後悔しない建売住宅の選び方(5/6)

建売住宅の「安全性」は、この4つのポイントで確認できる(2/3ページ)

菅 正秀菅 正秀

2016/07/18

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★ポイント2★ 図面はこの3つを確認する

住宅を建てるにはさまざまな設計図が必要です。たとえば、地盤調査図、建物配置図、平面図、立面図、矩計(かなばかり)図、展開図、軸組図、仕様図など多種多様な設計図が存在します。

しかし、これらの図面をすべてチェックするのは、一般の人にはむずかしいことです。そこで、建物配置図、平面図、立面図の3つをチェックしておきましょう。

この3つの図面であれば、売り主が説明用に用意しているのが一般的と思われます。もちろん、さらに多くの設計図がそろっていればいいのですが、最低この3つの図面はチェックしたいところです。

まず、建物配置図は、敷地の寸法や建物の場所が明記されている図面です。
次に、平面図はその名の通り、平面的に間取りが書かれている図面で、建物配置図のなかに挿入されている場合もあります。
最後の立面図は東西南北の4方向から建物の外観を見た図で、平面図と合わせて建物の概要を知ることができます。

この3つの図面と確認申請書に添付されている図面が一致するかをチェックすると、申請通りに工事が行なわれているかどうかを確認することができます。工事中に設計ミスが発見されたといったことがない限り、工事は当初の申請通りに行なわれているはずです。もし、故意に実際の工事内容とは違う確認申請をしているとすれば、それは違法行為に当たります。

では、違法建築はなぜ問題なのでしょうか。そのいちばんの理由は安全性に問題があることです。住んでみて問題がなかったとしても、いざ売却するときなど、必ず問題になってしまいます。

確認申請書の通りに建築されているかどうか、申請書を見ながら現地をチェックしてみましょう。建物の内部はもちろん、外回りも確認して、立面図通りの建物になっているかのチェックも忘れずに行なってください。

次ページ ▶︎ | ★ポイント3★ 基礎は床下収納庫から確認する 

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この記事を書いた人

株式会社フェリーズディア 取締役チーフコンサルタント

宅地建物取引士、マンション管理士、住宅ローンアドバイザー、福祉住環境コーディネーター。 1958年、大阪府大阪市生まれ。創価大学法学部卒業。大学卒業後、弁護士事務所に勤務、宅地建物取引士資格取得を契機に大手不動産会社に転じる。法律知識を活用し中古住宅、中古マンションの仲介営業を担当。 その後、顧客と一緒にモノづくりをするために、地域中小建設会社に移り、注文住宅・賃貸マンションの受注営業を担当。大手建設会社との競合が激しい中、操業以後に流入してきた近隣住民のクレームにお悩みの経営者さんに、不動産会社時代の人脈を使い工場の移転先を斡旋した上で、その跡地に93戸の賃貸マンション建設の受注をするなど、15年間で約32億円の受注する実績をあげる。現在は、建築にも明るい不動産コンサルタントとして、不動産会社のエスクロウ業務(契約管理)・新人社員指導等を行なっている。 一生に一度の買い物ともいえる住宅の購入をアシストできる人材を育成し、業界の健全な発展に貢献すべく活動中。

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