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後悔しない建売住宅の選び方(4/6)

24時間換気システムについて知っておきたいこと(2/2ページ)

菅 正秀菅 正秀

2016/03/31

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換気システムについて業者に質問してみよう

建築基準法では、「居室の容積の半分の空気」が1時間単位で入れ替わる、つまり2時間に1回、家のなかの空気が入れ替わるだけだけの換気量を確保しなければならないことになっています。

それだけの換気量を確保するには、いろいろな知識やノウハウが必要なのですが、多くの業者にとって、24時間換気システムは、建築基準法で義務づけられているのでしかたなく設置しているというのが本音のようです。ですから、基準を守るだけの機能が本当にあるかどうかは疑わしい場合も少なくないでしょう。

工務店やハウスメーカーや、仲介をする不動産会社の営業マンに、購入を検討している住宅の24時間換気システムについて、換気システムは第何種のものなのか、建築基準法の規定を上回る換気量が確保されているのかどうか質問してみてください。すぐに答えられない業者は、あまり信用しないほうがいいと思われます。

もし、室内環境が気になるようであれば、VOCやホルムアルデヒドを測定することもできます。安価な測定器が販売されているほか、測定サービスを行なう会社もあります。パッシブ法といわれる方法であれば、だいたい2万円程度の費用で実施することができます。詳しくは、専門家に相談してみてください。

なお、通常、完成直後はVOCなどの数値が高く1カ月ほどすると数値は落ち着きます。いちばん測定するのに適しているのは築後1カ月で、この時期の数値が高ければ建材に問題があると思われます。

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この記事を書いた人

株式会社フェリーズディア 取締役チーフコンサルタント

宅地建物取引士、マンション管理士、住宅ローンアドバイザー、福祉住環境コーディネーター。 1958年、大阪府大阪市生まれ。創価大学法学部卒業。大学卒業後、弁護士事務所に勤務、宅地建物取引士資格取得を契機に大手不動産会社に転じる。法律知識を活用し中古住宅、中古マンションの仲介営業を担当。 その後、顧客と一緒にモノづくりをするために、地域中小建設会社に移り、注文住宅・賃貸マンションの受注営業を担当。大手建設会社との競合が激しい中、操業以後に流入してきた近隣住民のクレームにお悩みの経営者さんに、不動産会社時代の人脈を使い工場の移転先を斡旋した上で、その跡地に93戸の賃貸マンション建設の受注をするなど、15年間で約32億円の受注する実績をあげる。現在は、建築にも明るい不動産コンサルタントとして、不動産会社のエスクロウ業務(契約管理)・新人社員指導等を行なっている。 一生に一度の買い物ともいえる住宅の購入をアシストできる人材を育成し、業界の健全な発展に貢献すべく活動中。

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