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お金は「道具」に過ぎない ——『FIRE』著者 クリスティー・シェン、ブライス・リャン インタビュー(1/5ページ)

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聞き手・文・編集/真板 貴幸・Mami Miyake(通訳) 京都観光時のクリスティー(左)とブライス(右)/本人提供

「FIRE」ムーブメントが広がりを見せている。FIREとはFinancial Independence, Retire Earlyの略で経済的に自立し、早期リタイアすることを意味する。なかでも第一人者であるクリスティー・シェン、ブライス・リャンの著書 『FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド』(タイヤモンド社 刊) が、このムーブメントに与えた影響は大きい。両氏が実践している投資、早期リタイアメントに至ったきっかけ、そしてライフスタイルなどについて聞いた。  

ジェイエル・コリンズ、ロバート・キヨサキに影響

——ジェイエル・コリンズの著書『父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え』でインデックス投資を学び、ロバート・キヨサキの著書『金持ち父さん 貧乏父さん』 に影響を受けたそうですね。

クリスティー・シェン:私とブライスはカナダのトロントに住んでいます。東京と同じようにトロントは家が高い。ロバート・キヨサキはマイホームを買うことについて、物議を醸すような言葉を残しています。それは多くの人が信じてきた家に対する考え方とは反対のものでした。それは「貧しい人は物を買う」「中産階級の人は家を買う」「お金持ちは投資資産を買う」という言葉です。

私は貧しい環境で育ちました。そんなせいか、やがてある程度の収入を得られるようになると、有名ブランドの財布やバッグを買うことに、そして家を買えるかどうかに夢中になった。そう、物を買うことに執着していたのです。

そんななか、家を買うことを否定するような彼の考えは、私にとって非常に衝撃的なものでした。家は誰もが買うものと思っていたからです。しかし不動産投資などについて書かれた彼の著書を読み、実際にお金を得て、そのお金を使ってより多くのお金を生み出す考え方を知り興味を持ちました。

そして投資の仕組みを理解する。それが富への道に入るための出発点になると教えてくれたのは、ジェイエル・コリンズの著書 『父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え』です。そこではインデックス投資について学びました。

ブライス・リャン:インデックス投資とは個別銘柄に投資するのではなく、株価指数に連動したファンドに投資することです。どの会社が巨大企業になるかを予測するのは難しいですし、どの会社が倒産してしまうかも分からない。しかし経済全体で見れば、成長していることがよく分わかります。

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