お金は「道具」に過ぎない ——『FIRE』著者 クリスティー・シェン、ブライス・リャン インタビュー(4/5ページ)
Uchicomi+(ウチコミ!プラス)編集部
2021/09/08
癌になるかもしれないし、脳卒中になるかもしれない。私の同僚は50代でしたが死にかけました。だから65歳で引退できるという保証などどこにもないのです。
FIREのコンセプトは、自分の人生において何を優先させるかを考えることです。自分にとって大切なのは家族なのか、自由なのか、幸せなのか。そしてお金は人生で最も重要なものを手に入れるための道具に過ぎません。
お互いのバックグラウンドがシナジー生んだ
——早期リタイアメントを成し遂げることができたのはクリスティーとブライス、二人一組だったというのが大きい?
クリスティー・シェン:カップルであれば、より難易度は下がりますが、単身であっても経済的自立ができないというわけではありません。FIREコミュニティには単身者で経済的自立を成し遂げている人もいます。
私たちにとって収入が2つあることが助けになっていたというよりは、正反対の性格であることが功を奏していると言えます。
私はすべての計画に対して備えがなければといった感じで、常に余裕資金を持っている必要があると考える、いわばアジア的思考の持ち主です。そのうえでリスクを取ることに楽観的なブライスのような西洋的思考が加わればうまくいくでしょう。
このように正反対の2つのバックグラウンドが一緒になったからこそうまくいったのです。この考え方をお互いが理解して貯金をし、万が一うまくいかなかったときのバックアッププランを用意しておくのです。
ブライス・リャン:アジア的思考のクリスティーは節約や予算組みが上手で、ベストプライスを見つけるのが本当に上手です。いざお金を貯めるとなると誰もがクリスティーのようにはできない。そしてお金を増やして、より多くのお金にするということに関しては疑いの眼差しで見ているほどです。
日本のオウルカフェで/本人提供
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