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「聞きコミ!大家さん」——"遠くの親戚より近くの他人" コミュニティーを大切にするシェアハウス

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今回の「聞きコミ!大家さん」は、石で作られた「蔵」の圧倒的な存在感にワクワクするシェアハウス『Domahouse』。こちらは、蔵と古い民家をリフォームした物件。オーナーを中心とした入居者同士のコミュニケーションがあり、安心して暮らせるお部屋をご紹介します。(取材/渡口 あかり・文/嶋田 尚子)

コミュニティーが広がるシェアハウス

『Domahouse』のオーナーである金子さんの本業は建築設計。以前、コーポラティブハウスやシェアハウスなどの設計に携わったことがきっかけで、コミュニティーがある集合住宅に興味を持ったそうです。

ちょうどそんなとき、自宅近くの以前から気になっていた「蔵がある物件」が売り出されていたことを知り、購入。リフォームし、シェアハウス運営を始められました。


『Domahouse』外観

この物件は、定員4名の「シェアハウス住居エリア」と、地域の人たちが使用できる「共有エリア(アトリエ)」が隣接して存在しています。


建物の1階平面図

まずは、定員4名のシェアハウス住居エリアをご紹介します。

設備整う「シェアハウス住居エリア」

入居者が自由に使える、共用のリビングダイニング。キッチンには大きな冷蔵庫、さらに前の入居者が置いていかれたというオーブンレンジもあります。一人暮らしではなかなか買わないようなオーブンレンジが使えるのも、シェアハウスならではですね。


入居者が集まれるリビングダイニング(左)とキッチン(右)

またコロナ前は、こちらのリビングで入居者さん同士、ときどき食事をされていたそうです。お鍋にたくさんの料理できたときは、「皆さんもどうぞ、どうぞ」とシェアしていたんですね。金子さんは自宅が近いこともあり、入居者と金子さんの家族も一緒に食事をすることもあったそうです。ときには一緒にお酒を楽しむことも。

そのため、内見する方にはあらかじめ「オーナー家族が来ることがあります」と伝えているとか。オーナーとお酒を飲める関係って、困ったことがあっても気軽に相談できそうですね。

お風呂とトイレも清潔感があります。浴槽があるので、お湯を入れてゆっくりと疲れを癒すことができますね。


トイレ(左)お風呂(右)

トイレにあるシャワートイレは、以前の入居者の希望で付けた設備です。入居者の要望で、少しずつですが住みやすいシェアハウスにアップグレードされています。入居した後も気軽に要望が伝えることができ、住みやすくしてもらえるのは嬉しいポイント。金子さんを中心にコミュニティーが広がっていくのですね。

お部屋には、ベッドと机が備え付けられています。もし不要な場合は撤去してくれるそうです。さらに2人で住むことも可能です。


『Domahouse』室内

また以前、入居者から「屋上でバーベキューしてもいいですか」と相談があったそうです。物件の蔵にバーベキューセットと炭もあったので、「使っていいよ」と返事。仕事の後、金子さんの家族も一緒に参加されたそうです。 

オーナーとバーベキューができる距離感、素敵ですね!


バーベキューのできる屋上

地域の人たちが自由に使える「共有エリア」

共有エリアには、地域の人たちが使用できる「アトリエ」があります。

アトリエは、セミナーやパーティーなど、予約をすれば誰でも使用ができます。今までは、ピアノ教室や勉強会、映画の撮影などにも使われたそうです。


キッチンが設置されているアトリエ

そして気になっていた「蔵」。開けてみると……なんとおもちゃでいっぱい! 地域の人たちの協力によって集まったおもちゃで、“おもちゃのシェアリング活動”を行っているそうです。


建物の中に歴史を感じる蔵、中はおもちゃでいっぱい

居住スペースの横には、さまざまなイベントが開催されるアトリエがあり、そしてたくさんのおもちゃがある蔵。コミュニティーの広がりを大切にしたいという、金子さんの想いがあるからこそのスペースだと感じます。 

また、「シェアハウス住居エリア」と「共有エリア」は、鍵付きのドアで分離できるため、入居者とアトリエに出入りされる人たちは基本的には顔を合わせません。プライベートも配慮されていて安心ですね。

遠くの親戚より近くの他人


インタビューを受ける金子さん(左)

「入居者さんと信頼関係ができると、体調が悪いときなど助け合って生活できるのはいいですよ。ちょっとめんどくさい大家かもしれないですが(笑)、親や兄弟だと思って住んでもらえれば嬉しいですね」(金子さん)

今の時代、近所付き合いが面倒だと感じる方もいると思いますが、“遠くの親類より近くの他人”ということわざがあるように、すぐに助け合えるような“近所付き合い”を大切にしたいと話す金子さん。

地元を離れ東京で一人暮らし……という方でも、安心して新生活を始められるのではないでしょうか。

【仲介手数料無料の『Domahouse』のお問い合わせはこちら】
https://uchicomi.com/chintai/kanto/tokyo/13122/b74/
※成約になった場合は閲覧できません 

【東京都葛飾区のお部屋探し】
https://uchicomi.com/chintai/kanto/tokyo/13122/

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この記事を書いた人

「聞きコミ!大家さん」 担当編集

「聞きコミ!大家さん」では、賃貸物件を所有する大家さんが直接入居希望者を募ることができるウチコミ!をどのように活用しているのか、建物へのこだわり、ちょっとしたアイデアで空室が解消された事例などを紹介していきます。それぞれの工夫や取り組みが、賃貸経営に悩めるオーナーに対して少しでも参考になればと思います。

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