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日本の将来はどうなる?

数字で読み解くこれからの日本、いまの日本(3/4ページ)

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■10万7751円

東京五輪もあって首都圏では中古マンション価格が高騰。ここにきてさすがに上がりすぎたが沈静化されはじめている。とはいえ、いまなお高止まり感は否めない状態だ。

一方、都区部の賃貸住宅の家賃相場は安定している。この10万7751円というのは、2017年3月期の東京圏にある1LDK~2DKの賃貸マンションの家賃相場だ。なかでも1LDK~2DKのマンションの家賃相場は安定していて、±1%の範囲内で推移している。

ただ現状は安定しているとはいえ、今後、空き家、空き室は国として取り組むべき大きな課題だ。空室率が高まれば、家賃の値引きも始まる可能性もあり、この安定が今後も維持されるかは予断を許さない。

高齢化社会の実態がわかる数字

■5万4711円

定年後の収入といえば、頼りになるのはやっぱり年金だ。そんな大事な年金だが、その大事な、年金額がいくらになるかご存じだろうか。

サラリーマンを退職した夫と専業主婦の妻の2人世帯というモデルケースの1ヵ月の年金額は夫婦合わせて21万2835円だ。もちろん、これはあくまでもモデルケースで、勤めている会社が企業年金や確定拠出年金などがあれば年金は増える。逆にサラリーマン生活が短い、つまり厚生年期の加入期間が短くなれば、少なくなる。

そして、この5万4711円という数字は、年金だけでは足りない1ヵ月の不足額になる。では、この不足分はどうしているかというと、ファイナンシャルプラン的な対応として、退職金や預金を運用しながら使っていくことになる。たとえば、退職金2000万円を年利0.5%で運用しながら使って行くと31年7ヵ月、92歳ぐらいまではなんとかなるという計算だ。ただ、退職金は年々下がっている上に、年金の支給年齢も引き上げが予想される。とくに高齢になると医療費が多くなるため、大病をきっかけに生活苦になることも多い。

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