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日本の将来はどうなる?

数字で読み解くこれからの日本、いまの日本(2/4ページ)

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■2055年

出生数がついに50万人台前半の、51万人まで減少。その一方で死亡者数は155万人と2025年の水準まで減少する。とはいえ、これは団塊世代が亡くなるピークアウトをしたことによる。そのため日本の総人口は2053年に1億人を切り、55年には9744万人になると推計されている。生産年齢人口は4644万人と5000万人割れに。ただ、65~74歳の高齢者は1258万人、75歳以上の後期高齢者は1258万人と54年をピークに減少に転じる。

一方、海外に目を転じると、中国は2055年が高齢者のピークで、65歳以上の高齢者が4億人、総人口の27.2%を占めることになる。

日本人の生活水準がわかる数字

■37万6576円

可処分所得とは実収入から税金、社会保険料などの非消費支出を差し引いた、いってみれば自由に使えるお金のこと。

グラフは2016年の2人以上世帯のうち勤労世帯の家計収支の内訳だ。

表を見てもわかるように実質収入は上がったり下がったりしているが、上げ幅によりも下げ幅のほうが大きく、受け取る方からすると上がったという実感はない。一方、非消費支出は2014年、16年を除いで1~0.5%ずつ、しっかりと増加していることがわかる。

その結果、9年間で2.2%の上昇だ。しかし、可処分所得は金額で2万5540円のマイナスになっている。

つまり、減る一方の可処分所得に対して、非消費出の上昇は上がる一方のこの数字を見れば、なぜ景気回復の実感がないのかがわかないのは当然といえる。

■25.8%

「エンゲル係数」とは、裕福さ、生活レベルの度合いを示す数字。この数値が高いほど貧困とされる。そして25.8%という数字は2016年の日本人の2人以上世帯のエンゲル係数だ。

この28.8という数字は1987年以来の高い数字になった。2001年からの推移を見るとわかるように、22~23%台で安定したエンゲル係数が上昇し始めたのは2014年のこと。

この原因については消費者物価の値上がりと共働き世帯が増えたことで、総菜や弁当などのいわゆる「中食」の消費が増えたためとされている。とはいえ、2014年といえば、消費増税が行われた年で、素直に受け止めれば消費税が原因と見るのが自然だ。

結局のところ、減る一方の可処分所得対して、上がる食料品、エンゲル係数が高くなるのは当然といえば当然。19年には再び消費増税が予定されており、最近の生鮮食品の値上がりと相まって、さらにエンゲル係数が上がる可能性が高い。

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