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ポイントは3つ!

2019年1月、地震保険値上げ 損をしないために進める準備の基本(2/4ページ)

平野 敦之平野 敦之

2018/06/19

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■長期係数の改定

この改定で覚えておきたいのが、長期係数が変わることです。地震保険は1年契約の他に2年~5年までの長期契約をすることができます。長く契約するほど、また保険料をまとめて支払うほど割引率が大きくなります。

この改定では契約期間2年の長期係数は変わりませんが、3年~5年の契約については長期係数が上の表のように改定されます。

正確な計算ではありませんが、5年契約の場合には次のようなイメージです。

・改定前 1年間の保険料×4.5
・改定後 1年間の保険料×4.65

地震保険の保険料負担を減らす方法の1つが長期一括払いの契約です。単純な保険料アップに加えて長期契約をしている場合はこの分も値上げとなります。

■地震保険の割引適用に関する提出書類の拡大

地震保険には割引制度が4つあります(重複適用は不可)。耐震性や免震性が高いなど地震災害に強い建物に割引を適用するものです。

一番適用しやすい割引は建築年割引です。昭和56年6月以降に新築された建物は建築基準法が改正されているため、地震保険料が10%割引されます。こうした割引を適用する際にそれを証明する書類あるいはそのコピーの提出が必要ですが、この書類が拡大されています。

次ページ ▶︎ | 地震保険の改定に向けてしておくこと 

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この記事を書いた人

平野FP事務所 代表 CFP ®認定者、1級FP技能士、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー

東京都出身。証券会社、損害保険会社を経て実務経験を積んだ後に1998年から独立して活動をはじめてFP歴20年以上。また相談業務を受けながら、中小企業の支援にも力を入れている。行政機関や大学での非常勤講師、企業研修などセミナーや講演も多数。メディアでの執筆記事も多く、WEBに公開されているマネー記事は550本以上。2016年にお金の情報メディア「Mylife Money Online」の運営を開始。主な著書に「いまから始める確定拠出年金投資(自由国民社)」がある。誰もが自分らしい人生を安心して豊かに過ごすため、「お金の当たり前を、当たり前に。」をモットーに活動中。「Mylife Money Online」のURLはコチラ→ http://mylifemoney.jp

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