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短期は緊急事態宣言の動向次第 中期は米国好調の恩恵でポジティブ(3/3ページ)

望月 純夫望月 純夫

2021/05/07

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投資信託――アクティブファンドは海外ファンドに軍配

金融庁が先日公表した「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査(20年12月末時点)によると、「つみたてNISA」の口座数及び口座における買い付け額ともに、前四半期比で2桁増が続いた。

「一般NISA」が約1221万口座(20年9月比1.0%増)、「つみたてNISA」が303万口座(同10.3%増)となり、買い付け額は「一般NISA」が約21兆3337億円、「つみたてNISA」が約6878億円(同22.5%増)となった。

20年1年間の伸び率をみると、口座数は「一般NISA」が4.0%に対して、「つみたてNISA」は60.2%増となっている。買い付け額も、「一般NISA」の19.3%増に対し、「つみたてNISA」は131.2%と大きな伸び率となった。資産運用における「長期」「積立て」の意識の広がりを感じさせる。

「つみたてNISA」は18年1月にスタートした制度で、今年1月で丸3年が経過した。「つみたてNISA」対象ファンドは現時点で186ファンドある。その多くはインデックスファンドで167本、アクティブファンドは19本となっている。

アクティブファンドの3年間の騰落ランキングの上位5位は全て海外のファンドで、第1位はフィデリティ・米国優良株・ファンド、第2位はフィデリティ・欧州株・ファンド、第3位はセゾン資産形成の達人ファンド、国内型は第6位の日興・年金積立Jグロース、第9位のコモンズ30ファンド、第11位のレオスキャピタルの「ひふみプラス」と海外ファンドに比べて見劣りがするパフォーマンスとなっている。

※本稿は、投資における情報提供を目的としたものです。株式の売買は自己の責任において、ご自身の判断で行うようお願いします。

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この記事を書いた人

コンサルタント、ラジオパーソナリティ

1971年慶應大学法学部卒、同年山一証券入社。1985年新本証券国際部入社、パリ駐在員事務所長を経て企業部にて新規公開企業の実務に携わる。 1998年退職後、コンサルタントとして独立。著書に『株をやさしく教えてくれる本(あさ出版)などがある。フジサンケイビジネスアイ株式初級講座、ラジオ日経の「株式宅配便」のパーソナリティを務める。

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