7月の株価動向――米国個人トレーダーの動きに注目。国内はコロナ相場の主役の医薬・検査はいったん休み(3/3ページ)
望月 純夫
2020/07/09
世界各国のコロナ感染状況で狙い目が変化する投資信託
コロナ感染の第1波の時の金価格連動型投資信託(ETF、1328)は、3月12日の安値4005Pから4月14日の高値4990Pまで24.5%上昇し、欧米のロックダウン解除の動きと共に横ばいに転じ、ブラジルでの拡大や米国での感染者拡大により6月19日の安値4780Pから7月1日の高値5720Pまで19.6%上昇した。世界情勢が不安になるタイミングでは、この金のETFの投資は効率が良い。
他の上場投信でも検証してみよう。
東証マザーズETF(2516)は、3月17日の安値404Pから6月23日の818Pまで202%の上昇をした。この指数を押し上げたのは、ワクチン開発のアンジェス(4563、上昇率約3倍)、WEBでの弁護士支援の弁護士COM(6027、上昇率2.4倍)、メルカリ(4385、上昇率+70%)などで、この間の日経平均ETF(1321)は、3月19日安値1万6900Pから6月9日高値2万4120Pまで42.7%上昇している。
個別の株に慣れない方は、上場投信を利用するのも手である。これは個人の積立投資は増加傾向により、6月末時点で471億円と2019年末比で5割の増加していることがある。新型コロナウイルスによる相場急落をチャンスと考えた個人が増えたようだ。
※本稿は、投資における情報提供を目的としたものです。株式の売買は自己の責任において、ご自身の判断で行うようお願いします。
この記事を書いた人
コンサルタント、ラジオパーソナリティ
1971年慶應大学法学部卒、同年山一証券入社。1985年新本証券国際部入社、パリ駐在員事務所長を経て企業部にて新規公開企業の実務に携わる。 1998年退職後、コンサルタントとして独立。著書に『株をやさしく教えてくれる本(あさ出版)などがある。フジサンケイビジネスアイ株式初級講座、ラジオ日経の「株式宅配便」のパーソナリティを務める。