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終身保険は外貨建てがお得? 為替リスクと保証利率は要チェック(2/2ページ)

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為替レート変動のリスクをしっかり考えることが大切

ただし、外貨建ての保険に加入する場合は注意点もあります。

それが為替レートの変動リスクです。
為替レートが変動することは十分に分かっているという方も多いかもしれませんが、ついつい自分にとって好条件の未来ばかりを考えてしまうケースも多いのです。

今回ご紹介した終身保険の場合は、1ドル=100円と分かりやすく計算しています。
しかし、為替レートを1ドル=110円で計算したらどうなるでしょうか。

<月額保険料> 150.8USドル=1万6588円

たった10円の違いですが、1ドル=100円と比較するとすでに1508円も保険料が高くなっています。

さらに、受け取るときに1ドル=85円と円高になれば、1000万円の予定だった保険金が850万円になってしまいます。


また、今回ご紹介しているドル建終身保険の最低保証利率3%は、ほかの商品と比較しても高めの利率です。各商品の利率についてもきちんと確認するべきでしょう。
なお利率に関しては、商品によって固定型、変動型を選べるものもあります。

そしてもうひとつ注意したいのが、保険料払い込みや保険金・解約返戻金受け取りの際に、為替手数料などの諸費用がかかることです。
諸費用は保険料や保険金・解約返戻金に含まれているので別途払うことはありませんが、保険会社により金額が異なるので、契約時に必ず確認しましょう。

以上ように、ドル建ての保険にはお得感があっておすすめなのですが、円建てにはないリスクが伴います。
メリットばかりに目がいってリスクをあまり考えずに加入すると、大きな落とし穴に落ちてしまうこともゼロではありません。


為替レートの変動を長い目で考え、リスクをしっかり把握し、賢く外貨建て保険を活用しましょう。

■取材協力:保険クリニック
1999年に日本で初めて*オープンした保険ショップ。
日本の約90%の世帯が加入している生命保険を、視覚的に分かりやすくご説明するために、保険分析・検索システム『保険IQ システム』を独自に開発している。
保険商品の検索や比較の機能を追加し、保険の現状把握からお客さまに合わせたプランのご提案まで、全国の『保険クリニック』でお客様にとって適切な保険選びをサポートしている。
*「日本初の来店型乗合保険ショップチェーン※」※店舗数11店舗以上または年商10億円以上をチェーン店と定義 東京商工リサーチ調べ(2018年6月)

『保険クリニック』へのご相談はこちら↓
https://www.hoken-clinic.com/

 

 

 

 

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