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評価額はこうして決められる(2/3ページ)

平野 敦之平野 敦之

2019/04/17

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建物の新価(再調達価額)を計算する2つの方法

実際に建物を新価基準で評価額を計算する場合、さらに2つの方法があります。具体的には次のようになります。

・建築費倍率法
・新築費単価法

建築費倍率法とは、新築での建築費が分かる場合、その建築費に建築年次や構造による所定の建築費倍率をかけて計算する方法です。新築したときの金額が分かればこれが一番正確です。例えば建築費2,000万円で新築したばかりで倍率を仮に1倍とすると次のように計算します。

2,000万円(建築費)×1(建築費倍率)=2,000万円

この倍率は建築年月によって異なります。次に新築費単価法とは、建物の構造や所在地に応じて決められている建物の標準的な平米単価をベースに延床面積を掛けて計算します。門塀や車庫などがあればそれを足します。

例えば平米単価19万円、延床面積100平米、門塀や車庫などが100万円だとすると下記のように評価額を計算します。

(19万円(新築費単価)×100平米)+100万円(門塀などの金額)=2,000万円

この新築費単価から計算する場合、単価は実態に応じて基準の単価から±20~30%程度の調整が可能ですから、ある程度は柔軟に調整することができます。

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この記事を書いた人

平野FP事務所 代表 CFP ®認定者、1級FP技能士、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー

東京都出身。証券会社、損害保険会社を経て実務経験を積んだ後に1998年から独立して活動をはじめてFP歴20年以上。また相談業務を受けながら、中小企業の支援にも力を入れている。行政機関や大学での非常勤講師、企業研修などセミナーや講演も多数。メディアでの執筆記事も多く、WEBに公開されているマネー記事は550本以上。2016年にお金の情報メディア「Mylife Money Online」の運営を開始。主な著書に「いまから始める確定拠出年金投資(自由国民社)」がある。誰もが自分らしい人生を安心して豊かに過ごすため、「お金の当たり前を、当たり前に。」をモットーに活動中。「Mylife Money Online」のURLはコチラ→ http://mylifemoney.jp

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