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火災保険、2019年1月より保険料改定

そのポイントと注意点(3/4ページ)

平野 敦之平野 敦之

2018/11/20

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火災保険の次回改定の時期と改定率

ここまでのことを踏まえて火災保険の改定がいつ行われるのかというと、正式に公表はされていません。他の種目の改定も含めてこれまでの動きでみてみると、改定の届出に対して金融庁から適合性審査結果通知受領がでてから、1年前後くらいのタイミングでされることが多いようです。

今回は単純な火災保険料率の改定が中心です。各社火災保険の補償の拡充や特約の新設など細かいところの改定もあるでしょうが、前回のように契約期間を10年にするといった大きな制度改定はありません。料率改定だけが中心であれば各社バラバラに実施するでしょう。早いところは2019年1月に地震保険と一緒に火災保険の改定を実施する動きもあるようです。

改定幅は先ほど解説しように参考純率で5.5%引上げとなっています。実際の保険料に反映されるのはこの通りではありませんが、一つの目安にしてください。

地震保険も改定の途中であることにも注意

地震保険に加入している人は、現在3段階の改定の途中である地震保険の改定動向にも注目してください。

・3段階2回目の改定 2019年01月
・3段階3回目の改定 未定

3回目の改定は日時が決まっていませんが、2021年1月とも言われています。1回目の改定が2017年1月だったこと、この改定が熊本地震の前に決まっていたことを考えるとこのような時期になるでしょう。

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この記事を書いた人

平野FP事務所 代表 CFP ®認定者、1級FP技能士、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー

東京都出身。証券会社、損害保険会社を経て実務経験を積んだ後に1998年から独立して活動をはじめてFP歴20年以上。また相談業務を受けながら、中小企業の支援にも力を入れている。行政機関や大学での非常勤講師、企業研修などセミナーや講演も多数。メディアでの執筆記事も多く、WEBに公開されているマネー記事は550本以上。2016年にお金の情報メディア「Mylife Money Online」の運営を開始。主な著書に「いまから始める確定拠出年金投資(自由国民社)」がある。誰もが自分らしい人生を安心して豊かに過ごすため、「お金の当たり前を、当たり前に。」をモットーに活動中。「Mylife Money Online」のURLはコチラ→ http://mylifemoney.jp

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