ハンガリー家庭に学ぶ、インテリアが10倍素敵に見えるカラーレッスン(2)(2/2ページ)
パップ英子
2016/07/24
同一トーンでまとめたインテリアコーディネート例
出所:Otthon - Új élet más színtéren | Lakások( http://otthon.com/kedvenc-otthon/5019-uj-elet-mas-szinteren )
最初に、色は有彩色と無彩色に分類され、有彩色には色相(色みの違い)と「トーン」(明るさの違いと彩度の違いを組み合わせたもの)によって構成されていることをお伝えしました。
こちらのお宅のキッチンダイニングは、メインカラー(カーテンやテーブルなど主役となる家具に用いるカラー)を同一トーンでまとめたコーディネート例です。
出所:Otthon - Új élet más színtéren | Lakások( http://otthon.com/kedvenc-otthon/5019-uj-elet-mas-szinteren )
カーテンの色やソファのクッションカバーを同じトーンでまとめたリビングルーム。こちらのお部屋もまた、先ほどのダイニングキッチンと同様、メインカラーとアクセントカラー(クッションなどのインテリア小物に使う色)を同一のトーンにしています。
色相が違っていてもトーンが同じ場合は、メインカラー、アクセントカラーともに色数を多く使ってもスッキリとまとまっているように見えるのです。
もし、部屋のなかをカラフルにしたい場合は、ぜひ、同一トーンの色をチョイスして、家具や小物の部分で色数を足し算してみてくださいね。
前回と今回の2回に分けて「ベース・メイン・アクセント」カラーの3種類や、「色相環」、そして、色相・明度・彩度から成る「色の3属性」と、明度と彩度を同時に組み合わせた「トーン」といった、色彩学における基礎知識をご紹介しました。
カラーコーディネートの例はまだまだありますが、またの機会にご紹介したいと思います。
『色を制する者はインテリアを制する』ので、色の“いろは”を身につけて、インテリアコーディネートを楽しんでくださいね!
この記事を書いた人
“FinoMagazin”(フィノマガジン)主宰(編集長)
ハンガリー在住コラムニスト。 食品会社でワインインポーター業務に従事した後、都内の広告代理店に転職。コピーライター、ディレクターとして勤務。百貨店やデパート、航空会社、ベビー・ブランド等のクリエイティブ広告で、インテリア製品のコピーライティング、ディレクション等を数多く手がける。 2013年、夫の国ハンガリーに移住後も育児に奮闘しながら執筆業に邁進。日本の雑誌(出版社)でハンガリー紹介記事(取材・撮影・文)を担当。また、自身とハンガリー人クリエイターとで運営するブダペスト発ウェブメディア“FinoMagazin”でもインテリアを含めたライフスタイル全般コラムを連載。美容メディアにてビューティ・コラム連載、その他、企業のWEBサイトや企画書制作、日本のTV局、広告代理店、メーカーからの依頼でハンガリー現地ロケ・コーディネート等、多岐に渡る業務をこなしている。 自身主宰のハンガリー情報WEBメディア “フィノマガジン” http://www.finomagazin.com/