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「マンダリンオリエンタル マラケシュ」の幻想的な美しさ

世界が夢中! 「ジル&ボワシエ」が手がける至高の建築デザイン(2/2ページ)

パップ英子パップ英子

2016/07/03

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すべてが幻想的な美しさをもつ「マンダリンオリエンタル・マラケシュ」


出所:http://www.mandarinoriental.com/marrakech/hotel-photo-gallery/

「ジル&ボワシエ」がインテリアデザインを手がけたホテルで最も有名なのは、前回ご紹介したNYのバカラホテルであることは、おわかりいただけたと思います。ですが、彼らが手がけた高級ホテルは、バカラだけではありません。

彼らが手がけたホテル・デザインで、外観・内装ともにご注目いただきたいのが、「マンダリンオリエンタル・マラケシュ」です。

アフリカのモロッコ中央部、サハラ砂漠西方に位置するマラケシュは、その旧市街(メディナ)が世界遺産に指定されるほど美しい都市。そんな人気の観光都市マラケシュに2015年10月オープンしたのが、「マンダリンオリエンタル マラケシュ」です。このラグジュアリーなホテル&リゾートの建築デザインと室内インテリアもまた、「ジル&ボワシエ」が手がけているのです。

写真は、日暮れ時に撮影された「マンダリンオリエンタル マラケシュ」の外観。まさにアラビアンナイトを彷彿とさせる幻想的な光景で、とても心が癒されますね。

自然と調和した開放感あふれるプール・ガーデン


出所:http://www.mandarinoriental.com/marrakech/hotel-photo-gallery/

こちらは澄み渡る青い空、木々の緑に囲まれた、開放感あふれるプール・ガーデン。手前にある丸テーブルや椅子は籐編みのアジアンテイストなインテリアで統一され、自然と調和したデザインがとても素敵です。

バカラのような最高級シティホテルの設計も得意としながら、マンダリンオリエンタル マラケシュのように、壮大な自然の風景を最大限に生かしたリゾート空間もデザインする。「ジル&ボワシエ」はいかなる場所や空間にも愛着を持ち、パズルを組み合わせるような感覚で、ホテルの敷地全体をデザインしたのでしょうね。

このような野外プールだけでなく屋内にも温水プールがあり、スパ施設にはゴージャスなトルコ式風呂も完備しているそうですよ。

ゲストたちに人気の「マンダリン・プール・ヴィラ」


出所:http://www.mandarinoriental.com/marrakech/hotel-photo-gallery/

「ジル&ボワシエ」が手がけたこのリゾートホテルのなかで、ゲストたちに最も人気があるのは、この「マンダリン・プール・ヴィラ」。写真をご覧いただくとおわかりのように、モロッコ文化と彼ら自身が得意とするモダンなデザインが融合した、やはりとても幻想的な空間にデザインしていますね。

スパのなかではモロッコ文化の影響を受けたオリジナルのトリートメントを提供しているとのこと。世界遺産の美しい風景と調和する洗練されたインテリア空間の中、心身ともに癒される同ホテル自慢のスパ・メニューの数々。筆者もそのような至福のひとときを過ごしたいものです。

敷地内には約10万本のバラやブーゲンビリアが咲き誇る


出所:http://www.mandarinoriental.com/marrakech/hotel-photo-gallery/

「マンダリンオリエンタル マラケシュ」の敷地内には、実に約10万本ものバラやブーゲンビリアが咲き誇り、オリーブの木々の良い香りに包まれるのだとか。そんな心地よいガーデンで行うヨガは、とてもすがすがしい気分になれそうです。

約20万平方メートルもの広さを誇るホテルの庭園も、もちろん「ジル&ボワシエ」の設計で、そのガーデニングのセンスでも才能を見せつけています。彼らがすべてのデザインを手がけ、雄大なアトラス山脈の眺望をも楽しめる「マンダリンオリエンタル マラケッシュ」は、まさに楽園のようなホテルですね。

モロッコ産のナチュラルな風合いの素材が使われたゲストルーム


出所:http://www.mandarinoriental.com/marrakech/hotel-photo-gallery/

ゲストルームのインテリアは、マラケシュ=モロッコならではのベルベル文化や、スペイン風のアラビアンなデザインを多く取り入れているようですね。また、モロッコ産のナチュラルな風合いの素材をインテリア小物や外観にも多用しているので、とてもナチュラルで落ち着いた雰囲気。

ベッドサイドテーブルには、アラベスク模様が施されたモロッコランプが置かれ、その模様から優しく洩れる穏やかな光もエキゾチックです。一度、ベッドにもぐってしまったら、翌日のお昼近くまで熟睡しそうなほど、心地よい空間となっていますね。

現代建築、インテリアの分野でいま、世界から熱視線を集める注目のフランス人デザイナーカップル「ジル&ボワシエ」。今回は、モダンかつラグジュアリーなデザインに定評のある彼らが、大自然の美しさを生かし、いっそう幻想的にアレンジした南国のホテルの外観、インテリアを詳しくお伝えしました。

次回も、彼らの手がけた素晴らしいインテリアを特集します。本拠地パリにある大変アートなホテルをはじめ、さらには船の設計、最後は「ジル&ボワシエ」ふたりのプライベート空間もご紹介する予定です。

素敵なインテリア・コーディネートの数々は、きっと参考になるはず。次回もどうぞ、お楽しみに!

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この記事を書いた人

“FinoMagazin”(フィノマガジン)主宰(編集長)

ハンガリー在住コラムニスト。 食品会社でワインインポーター業務に従事した後、都内の広告代理店に転職。コピーライター、ディレクターとして勤務。百貨店やデパート、航空会社、ベビー・ブランド等のクリエイティブ広告で、インテリア製品のコピーライティング、ディレクション等を数多く手がける。 2013年、夫の国ハンガリーに移住後も育児に奮闘しながら執筆業に邁進。日本の雑誌(出版社)でハンガリー紹介記事(取材・撮影・文)を担当。また、自身とハンガリー人クリエイターとで運営するブダペスト発ウェブメディア“FinoMagazin”でもインテリアを含めたライフスタイル全般コラムを連載。美容メディアにてビューティ・コラム連載、その他、企業のWEBサイトや企画書制作、日本のTV局、広告代理店、メーカーからの依頼でハンガリー現地ロケ・コーディネート等、多岐に渡る業務をこなしている。 自身主宰のハンガリー情報WEBメディア “フィノマガジン” http://www.finomagazin.com/

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