ハンガリーのおもてなしに学ぶペーパーナプキンの活用術(2/2ページ)
パップ英子
2016/02/28
テーブルウェアに欠かせない、おしゃれなペーパーナプキン
(c)FinoMagazin
ハンガリーの人々は、家族や親戚、友人をよく自宅に招きます。彼らは美味しい手作りの料理とスイーツでゲストをおもてなしするのが大好きなのです。
私がハンガリーに移住して、最初に驚いたことのひとつに、ホスト宅にお邪魔すると、すぐにダイニングテーブルに案内されて、食事がすぐに始まるパターンが多いことです。そして、だいたいダイニングで2時間くらい、食事をゆっくりと楽しみながら、おしゃべりに花を咲かすことになります。
おもてなし上手なハンガリー人の食卓には、テーブルクロスやテーブルランナー、ランチョンマット、スプーンなどのカトラリー、そして、必ずと言っていいほど、美しいペーパーナプキンが添えられています。
(c)FinoMagazin
左の写真のスープには、サイドのカトラリーに可愛い花柄のナプキン、右の写真のケーキには植物柄のナプキンが添えられていますね。
ちなみにこのスープは、ハンガリーの有名な家庭料理で、パプリカの粉を使って肉や野菜などを煮込んだ、グヤーシュといいます。
ペーパーナプキンは100円ショップで買える
(c)FinoMagazin
これらのペーパーナプキンは1個20枚などで、だいたい300フォリントから高いモノは900フォリントまでの値段で、スーパーやインテリア雑貨のお店、またはユーロショップと呼ばれる、日本の100円均一ショップのようなお店で販売されています。
その金額は日本円に換算するとだいたい126円〜379円ほど。日本円で考えると、かなり安い値段ですよね。
ペーパーナプキンの折り方・『王冠折り』
(写真右)(c)origo.hu
おしゃれなペーパーナプキンをそろえたら、早速折り方をマスターしたいものですよね。
このように、正しく折られたペーパーナプキンがさりげなく食卓に置いてあると、招かれたゲストもマナーよく食事しようと心がけるでしょうし、ホスト達が腕を振るった主役のお料理たちも、いっそう美味しく引き立ちますよね。
最近は、ペーパーナプキンを使って工作する人たちがとても増えているようです。
右の写真は、マッチ箱の表面に、おしゃれなペーパーナプキンをノリで貼ってつけるだけのもの。ただ貼っただけなのに、「マッチ箱のドレス」または、「おめかししたマッチ箱」のように見えてくるから面白いですね。
2月最後のコラムはバレンタインにちなみ、前半はハンガリーのチョコレート事情を、そして、後半は、テーブルコーディネートにかかせない、美しい柄のペーパーナプキンとその活用法についてご紹介しました。
とってもリーズナブルなのに、1枚あるだけで色々なものをおめかしすることができるおしゃれなペーパーナプキンは、いつもキッチンに常備しておきたい必需品かもしれませんね。
この記事を書いた人
“FinoMagazin”(フィノマガジン)主宰(編集長)
ハンガリー在住コラムニスト。 食品会社でワインインポーター業務に従事した後、都内の広告代理店に転職。コピーライター、ディレクターとして勤務。百貨店やデパート、航空会社、ベビー・ブランド等のクリエイティブ広告で、インテリア製品のコピーライティング、ディレクション等を数多く手がける。 2013年、夫の国ハンガリーに移住後も育児に奮闘しながら執筆業に邁進。日本の雑誌(出版社)でハンガリー紹介記事(取材・撮影・文)を担当。また、自身とハンガリー人クリエイターとで運営するブダペスト発ウェブメディア“FinoMagazin”でもインテリアを含めたライフスタイル全般コラムを連載。美容メディアにてビューティ・コラム連載、その他、企業のWEBサイトや企画書制作、日本のTV局、広告代理店、メーカーからの依頼でハンガリー現地ロケ・コーディネート等、多岐に渡る業務をこなしている。 自身主宰のハンガリー情報WEBメディア “フィノマガジン” http://www.finomagazin.com/