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いまや日本の生活ノルマ? 猛暑の前に「エアコンの試運転」を! エアコンが火災を起こすことも(1/2ページ)

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イメージ/©︎torwai・123RF

エアコンの試運転をしておこう

今年の春、初めて賃貸一人暮らしをスタートさせたという人もいるだろう。そんな人たちには特にしっかりと伝えておきたいアドバイスだ。

「エアコンの試運転をしておこう」

時期は早いうちがいい。5月中~下旬くらいになると訪れる、真夏並みに気温の上がるような日が最もおススメだ。エアコンを冷房運転させて、部屋を十分に冷やしてくれるか確かめよう。目前に迫る夏への大事な備えだ。

これは決して脅しではない。なぜなら、猛暑の時期はエアコンの故障や不調に伴う修理・交換の依頼が殺到しやすいのだ。これに巻き込まれると大変なことになる。1週間……、時には2週間以上も作業を待たされるなどよくあることだ。

事前に試運転をせず、本格的な暑さを迎えるなか、シーズン初めてエアコンを動かしてみたものの故障が発覚。待てど暮らせど修理・交換作業は始まらず、部屋は連日サウナ状態。あまりの暑さに耐えかね……

「ホテルに泊まってしのいだ」「実家や親戚の家に逃げ込んだ」

時折、聞かれる話だ。

初めての賃貸一人暮らしでは特に注意!

とりわけ、冒頭でも触れた「この春初めて賃貸一人暮らしをスタートさせた」人など、注意してほしい。部屋に備え付けのエアコンは、過去にどんな使い方がされたのか皆目不明な中古品であるケースがほとんどなのだ。

「新築されたアパート・マンションでまだ誰も住んでいない」「今回の入居者募集に合わせて新品のエアコンが設置された」といった場合以外は、当然そうなるわけだ。

逆に、エアコンが新品の場合でも、実は安心は禁物だ。設置後一度も運転されていないとなると、初期不良や工事ミスが発見されずに隠れている可能性もある。

「雑な取付け作業が原因で、排水用のドレンホースから水がスムーズに流れ出ず、外に漏れて部屋を濡らしてしまった」などの例も、時折耳に入るところだ。

とどのつまり、エアコンを使う人はシーズン前に必ず試運転すべしだ。これがすなわち正解となる。

各メーカーが試運転をレクチャー

エアコンの試運転が重要なことに鑑み、各メーカーもウェブサイトでその方法をレクチャーしている。自身の使っているエアコンのメーカーだけでなく、他社のガイダンスもいくつか見比べておくと、よい参考になるだろう。

代表的なメーカーのひとつ、ダイキン工業のものを一部抜粋・要約してみよう。以下のとおりだ。(ダイキン工業株式会社 2022年4月26日付ニュースリリース

1.
エアコンの運転モードを「冷房」にし、
温度を最低温度(16~18℃)に設定、運転を開始する
(機種によって最低温度は異なる)

2.
10分程度運転したところで、冷風がきちんと出ているか、
異常を示すランプが点滅していないかを確認する

3.
さらに30分程度運転し、室内機から水漏れがないか確認する

4.
異臭や異音がしないかも確認する 
——ウェブサイトにはさらに細かな注意点なども記されている。上記リンク先をぜひのぞいてみてほしい。

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この記事を書いた人

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賃貸住宅に住む人、賃貸住宅を経営するオーナー、どちらの視点にも立ちながら、それぞれの幸せを考える研究室

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