障子の張り替え――黄ばみ、小さな穴のごまかし方からアクの出ない張り替え……失敗しないDIYのポイント(4/4ページ)
内村恵梨
2020/09/02
失敗しやすいポイント
障子の張り替えで失敗しやすいポイントは、実は簡単そうに見える「カッター」です。
最後に余分な紙をカットするときに、張ったばかりで紙が濡れている状態だと、うまく切れず、カッターにひっかかってぐずぐずになってしまうことがあります。クロス張り替えの職人さんが使うような、刃の薄い内装プロ用のカッター(カッター刃が0.2mm)や、障子張り用の丸刃カッターなどを使うと、切れ味が良いので失敗しにくいです。
写真⑤ 丸刃カッター
障子に彩りを添えてオシャレに
「せっかく張り替えるなら、オシャレにしたい!」という方は、柄の入った障子を探してみましょう。ホームセンターでもいろいろな種類が売っていますし、インターネットでは大柄のものやキャラクターものなど、さらに種類が豊富です。お部屋のイメージに合わせて張り替えれば、ときめく障子になること間違いなしです。
また、部分的にカラー和紙などを張るという方法もあります。ステンドグラスのような「レトロかわいい」建具に生まれ変わります。光透過率の高い、明るめの色がおすすめです。
写真⑥ 左/いろ紙雲竜 右/桜模様と一部カラー和紙
いかがでしたか? 今回は障子の張り替えのDIYについてご紹介しました。
障子紙は素材がとてもよくなり、破れにくいものや、部屋が明るくなるものなど、昔に比べてより快適でオシャレなものが増えています。また、最近はインテリア業界で「和モダン」がトレンドとなっています。和室は日本人にとって心落ち着く、快適な空間であることに間違いないので、和室を生かして新しいものも取り入れる、温故知新なインテリアを楽しんでいきたいですね。
この記事を書いた人
匠アカデミージャパン 事務局長 (運営:株式会社イマジンネクスト)
匠アカデミージャパンは2016年に開校した内装リノベーションのスクール。 単にDIYのノウハウを教えるスクールではなく「人生100年時代の大人の学び直し」の場として、副業やセカンドキャリア、定年後の生き生きとしたライフスタイルに生かせる技術を身につけることを提唱している。 講習内容は、クロスや床材の張り替えや、賃貸住宅大家さん向けワンルームの原状回復コースなど、まったくの経験のない方に対してDIYを超えた職人の技を伝授。照明プランニングや内装コーディネートのセミナーなども開催中。 http://www.takumi-ac.jp/