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【京都で愉しむセカンドライフ】坪庭、五山送り火、川床……暑い京都の夏を涼しく過ごす工夫を知る(3/3ページ)

奥村 彰太郎奥村 彰太郎

2020/07/31

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自然の中での納涼――川床で涼と味を愉しむ


貴船の川床

京都郊外の貴船や高尾の渓流沿いの料理屋で「川床」を楽しむこともできる。川の流れの上にスノコ状の桟敷が設けられ、その上で鮎料理を味わうという嗜好だ。渓流が床下を流れ、瀬音を聞きながら青紅葉の木陰で飲食を楽しむのは風情がある。昨年は舞妓さんと川床料理を楽しむ会に参加、一味違う川床を経験した。

気軽に行くなら、鴨川の西岸、二条から五条にかけて「納涼床」が90軒余りある。鴨川沿いの料理屋さんが仮設のテラスを設けて、夕涼みに鴨川の流れを見ながら屋外で飲食を楽しめる。日本料理はもちろん、中華、フレンチ、イタリアン、カフェなどさまざまな店が並んでいる。なお、現在のような高床形式の納涼床は明治以降らしい、江戸時代の絵図には、鴨川の河原や砂州に床机が置かれて飲食を楽しんでいる様子が描かれている。


鴨川納涼床

夏はクーラーの効いた室内にいるのも良いが、京都のさまざまな伝統行事や風俗習慣を見る機会を持つことで、夏の暑さを忘れ楽しむことができる。今年は三密を避けて、鴨川の河原を夕涼みで散歩するのも良いかもしれない。

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この記事を書いた人

ファイナンシャル・プランナー&キャリア・カウンセラー

1953年東京生まれ、東京都立大学卒業、株式会社リクルートに入社。進学や住宅の情報誌の営業や企画・人事・総務などの管理職を務め、1995年マネー情報誌『あるじゃん』を創刊。発行人を務めた後、2004 年 ファイナンシャル・プランナー&キャリア・カウンセラーの資格を活かし、“キャリアとお金”のアドバイザーとして独立。企業研修の講師や個別相談を中心に活動中。大学の非常勤講師も務める。東京と京都のデュアルライフを実践中。

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