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一級塗装技能士の低い合格率とは

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■国家認定の資格

 

塗装技能士は先に紹介した外装劣化診断士、雨漏り診断士とは決定的に異なる点が一つあります。それは国家資格である技能検定制度の一種であり、中央職業能力開発協会が学科試験・実技試験を実施しているということです。

 

そして、資格等級には一級から三級まであり、一級を受験するためには実務経験が7年以上必要(職業訓練歴や学歴によって異なります)という、実務を重視した規定が設けられていることも特徴です。試験に合格すれば、塗装に関する技能について国からお墨付きがもらえるわけですね。

 

一級の試験では、学科試験と実技試験で様々な知識や技能が試されます。学科試験では「塗装一般」「材料」「色彩」「関係法規」「安全衛生」から出題される他、選択科目として「木工塗装法」「建築塗装法」「金属塗装法」「鋼橋塗装法」「噴霧塗装法」が設けられています。

 

実技試験は選択科目で、「木工塗装作業」「建築塗装作業」「金属塗装作業」「鋼橋塗装作業」「噴霧塗装作業」の5つから選ぶようになっています。それぞれに合格すると「検定職種(建築塗装作業)」などと書かれた合格証書が授与されます。

 

■頼もしい一級塗装技能士

 

実技試験では、刷毛塗り、けがき線(罫書き線。材料に傷を付けて引く基準線のこと)、調色、パテ、スプレー、玉吹き、ヘッドカットなどを実際に行います。合格基準は100点を満点とし、実技試験は60点以上、学科試験は65点以上が原則となっています。

 

実際の難しさはどうなのでしょう? ネットで体験者の話を探すと、「基本ができていれば問題なく合格できる」という頼もしい意見が見られました。実務経験をきちんと積んでいれば問題なく合格できるということなのでしょう。

 

ただし、一級試験ならではの難しさもあるようです。それは、様々な技術が満遍なくできなければならないこと。おそらく地域差もあるのでしょうが、ある書き込みでは実務で玉吹き塗装を行うことがほとんどないために、試験のために練習が必要だった、というものがありました。あるいは「試験のための試験になっている」という厳しい意見も一部に見られました。

 

資格試験は一定以上の技能を有しているかどうかを判定するものであり、それ以上でもそれ以下でもありません。人格も問われませんので、ひょっとしたら悪徳業者に属する人間がいるかもわかりません。

 

しかし、英語の検定試験でも上級になると、地質学や火山学など、日常生活ではほとんど使わない英語力まで求めてくるものがあります。一級塗装技能士も「一級」に相応しい、オールマイティな技能を持っているかどうかを見極めるための試験内容になっていると言えるでしょう。その意味で、一級塗装技能士が塗装のプロフェッショナルであることに間違いはありません。

 

頼もうと思っている業者に一級塗装技能士がいれば心強いですね。ただし、会社の経営方針によっては一級塗装技能士も腕を振るうことができない場合もあります。まずは「外壁塗装リフォーム」の項で説明したように、見積もりをしっかり取ることです。そして信頼できる業者だとわかったら、一級塗装技能士の腕前を存分に振るってもらいましょう。

 

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