#12 ハワイの冬・年越し(2/2ページ)
中野亜紀
2019/12/24
大晦日の花火・爆竹
日本では誰でもどこでも気軽に買うことのできる花火ですが、ハワイでは花火や爆竹を買うには市役所に行き25ドルを支払い、購入許可証をもらわなければなりません。販売解禁日になるとハワイのドンキ・ホーテなどでも大量の花火や爆竹が店頭に並びますが、この許可証がないと購入することができません。また購入しても使用できるのは、大晦日・旧正月・7月4日の独立記念日の3日間のみ。時間も大晦日は午後9時から年が明けた午前1時までの計4時間と決められています。そのためこの時間に皆一斉に使用するので、あちらこちらで爆竹や花火の大きな音と煙が充満します。暖かいハワイではジャロジーウインドーという細長い板ガラスを重ねた窓が古いコンドミニアムや家に多いのですが、密閉性が低いため、部屋の中にいても煙たくなるほどです。
紅白・おせち・初詣
日系人も多く、日本文化も浸透しているハワイ。ハワイ在住の日本人だと私を含め日本と変わらないお正月を過ごす人も多いです。日系スーパーには年越し用の蕎麦おせちの材料が並び、日本食レストランではおせちセットの予約販売もあります。そして日本から19時間遅れでハワイの大晦日に合わせて放送される紅白歌合戦をみて、地域によってはお寺から聞こえる除夜の鐘を聞き、ダウンタウンにある出雲大社や金刀比羅神社に初詣に行き、新しい年を迎えます。
賑やかに新年を迎えたい場合はシェラトンワイキキなどの海沿いのホテルや、カカアコウォーターフロント、アロハタワーなどのカウントダウンイベントもお勧めです。日本からの友達や家族が来ている年末年始にワイキキのホテルで何回か過ごしましたが、観光客が多いハワイなので老若男女色んな所から来た人達と盛り上がって、一緒に年明けにワイキキ沖に打ち上げられる花火を見て新年を過ごすのも楽しいです。
ぜひ年末年始旅行に行かれる方はハワイも候補に入れてみてください。
この記事を書いた人
東京都出身。2000年8月から一人娘とともにハワイへ移住。2005年ハワイ大学経営学部会計学科卒業後、ハワイの日系不動産会社に勤務しハワイ州不動産免許(後にブローカーライセンス)を取得。2013年、雇用による永住権を取得し、現在は不動産投資・開発・管理・売買・商業物件・バケーションレンタル等扱う現地総合不動産会社“リアルセレクトインターナショナル”で、日本人顧客の居住用不動産売買を担当。https://www.realselectintl.com/