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「家」の研究――真田家

幕末で残った子孫は実は伊達政宗の子孫(3/3ページ)

菊地浩之菊地浩之

2019/09/30

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一方、真田家はもう血脈を継ぐ者がいないし(厳密にいえば、女系を辿るといるのだが)、その頃、各藩も血脈よりも優秀さを養子に求めていたので、宗城の子であれば! ということになったのだろう。

と言うわけで、雑誌の企画で時々呼ばれる真田家の子孫は、実は伊達政宗の子孫なのである。話をはしょったが、伊達宗城は養子とはいえ、宇和島藩5代藩主の子が旗本・山口家の婿養子となり、その孫に当たるので、政宗の男系子孫であることは間違いない。

ちなみに、ある雑誌で徳川将軍家と真田家の子孫対談の記事を読んだことがあった。しかし、この対談は将軍家18代目・会津松平容保(かたもり)の曾孫なので、川将軍家と真田家という企画だったが、実際は幕末名君(松平容保と伊達宗城)子孫対談だったことになる。

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この記事を書いた人

1963年北海道生まれ。国学院大学経済学部を卒業後、ソフトウェア会社に入社。勤務の傍ら、論文・著作を発表。専門は企業集団、企業系列の研究。2005-06年、明治学院大学経済学部非常勤講師を兼務。06年、国学院大学博士(経済学)号を取得。著書に『最新版 日本の15大財閥』『三井・三菱・住友・芙蓉・三和・一勧 日本の六大企業集団』『徳川家臣団の謎』『織田家臣団の謎』(いずれも角川書店)『図ですぐわかる! 日本100大企業の系譜』(メディアファクトリー新書)など多数。

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