自分でできる!フロアタイルの施工方法 後編(3/3ページ)
内村恵梨
2019/09/19
カットが必要な部分の処理
部屋の大部分は、材料を切らず「真物(まもの)」のままに並べていくことができますが、端の部分はカットが必要になります。定尺でない寸法のものや、角などに合わせてカットした材料は、「役物(やくもの)」と呼びます。
列を貼り進めていき最後の壁側1枚になったときは、写真⑤のようにカットをして、パズルのピースのようにはめ込んでいきます。
フロアタイルは、厚みが2.5~3mmあるので、カッターで一発では切れません。ただ、表面に切り込みを入れ、タイルを折り曲げると、パキッと簡単に折れます。ただし、パキッとならないタイプのものもあるので、その場合は折り曲げた部分にカッターを入れ、切り離します。
ドア枠などの柱や凹凸がある部分は、寸法を測り鉛筆で印をつけ、曲尺をあててカットします。
フロアタイルは、真物の部分はスピーディに進めることができますが、役物の部分はこのようなカットの手順が入るため、時間がかかります。
写真④ 定尺ではない壁側のカット
残りの面の糊を塗り、同じ作業を繰り返す
写真⑤ 凹凸部のカット
部屋の片面、もしくは4分の1を貼り終えたら、同じ要領で残りの部分を進めていきます。
フロアタイルに使用している糊は、服や靴に付いて乾いてしまうととれなくなってしまうので、付いてしまった場合はすぐに濡れた雑巾でふき取りましょう。
フロアタイルの表面に付いてしまって少し乾いてしまった場合は、燃料用アルコールで拭くと落とすことができます。
いかがでしたか?
今回はフロアタイルの施工についてご紹介しました。
DIY施工しやすく、仕上がりの見栄えがとてもいい材料なので、ぜひ挑戦してみてくださいね!
この記事を書いた人
匠アカデミージャパン 事務局長 (運営:株式会社イマジンネクスト)
匠アカデミージャパンは2016年に開校した内装リノベーションのスクール。 単にDIYのノウハウを教えるスクールではなく「人生100年時代の大人の学び直し」の場として、副業やセカンドキャリア、定年後の生き生きとしたライフスタイルに生かせる技術を身につけることを提唱している。 講習内容は、クロスや床材の張り替えや、賃貸住宅大家さん向けワンルームの原状回復コースなど、まったくの経験のない方に対してDIYを超えた職人の技を伝授。照明プランニングや内装コーディネートのセミナーなども開催中。 http://www.takumi-ac.jp/