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「セルフリノベーション フロアタイルの巻②」  

自分でできる!フロアタイルの施工方法 前編(2/3ページ)

内村恵梨内村恵梨

2019/08/09

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巾木を取る&床を掃除する


(写真② スクレイパーと座敷ほうき)

もしソフト巾木がついている場合は、フロアタイルを貼る前に剥がしておきます。クロスの貼り替えをしない場合は、巾木とクロスの境目のところにカッターで切り込みを入れてから巾木を剥がします。そうしないとクロスまで剥がれてしまうためです。

ソフト巾木は、スクレイパーやマイナスドライバーなどを差し込めば、比較的簡単に剥がれます。もし硬くて剥がれなくなってしまっている場合は、グリップエンドをハンマーで叩けるタイプのスクレイパーを差し込み、ハンマーでトントン叩いて剥がします。

木でできた巾木がついている場合は剥がさずそのまま施工します。

フロアタイルを貼る床面は、細かいゴミも拾える座敷ほうきを使って掃除をします。

割り付けと基準線


(図③ 割り付けと貼る方向)

続いて、貼り始めの中心位置を決め、基準線を引きます。
貼る方向はフローリングと同じで、たいていの場合部屋の入口から奥に向かって貼ります。部屋を広く見せ、奥行きを感じさせるためです。

施工は部屋の端っこから順に貼るのではなく、部屋の真ん中に基準線を引き、真ん中から壁方向に向けて貼り進めます。これは、壁は真っすぐなように見えますが、実は真っすぐではないので、壁際から貼り進めるとフロアタイルがずれたり曲がってきてしまうためです。
また、基準線を引いて真ん中から貼り進める方が、部屋を分割しながらできるので施工性が良いためです。

基準線は墨汁タイプやチョークタイプの「墨つぼ」と呼ばれる道具を使って引きます。

基準線を引く際は、部屋の真ん中あたりから壁までの距離を測り、それをフロアタイルの縦幅(短い辺)で割って、フロアタイルが何枚並べて貼られるかを確認してから墨を引きます。このとき、一番端っこの壁際に2㎝や3㎝などの細い材料が入らないように注意します。

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この記事を書いた人

匠アカデミージャパン 事務局長 (運営:株式会社イマジンネクスト)

匠アカデミージャパンは2016年に開校した内装リノベーションのスクール。 単にDIYのノウハウを教えるスクールではなく「人生100年時代の大人の学び直し」の場として、副業やセカンドキャリア、定年後の生き生きとしたライフスタイルに生かせる技術を身につけることを提唱している。 講習内容は、クロスや床材の張り替えや、賃貸住宅大家さん向けワンルームの原状回復コースなど、まったくの経験のない方に対してDIYを超えた職人の技を伝授。照明プランニングや内装コーディネートのセミナーなども開催中。 http://www.takumi-ac.jp/

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