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「セルフリノベーション フロアタイルの巻②」  

自分でできる!フロアタイルの施工方法 前編(3/3ページ)

内村恵梨内村恵梨

2019/08/09

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例えば、先ほども例に出したサンゲツのWD-794を貼るとすると、まず図のBの長さを測り、それを材料の縦幅152.4mmで割ります。Bが1,500mm(1m50cm)の場合、
1500÷152.4=9.84 となります。
フロアタイルが9.84枚必要ということなので、最後の一枚はカッターで少し切って12㎝くらいのものが貼られるということになります。

これが、Bが例えば1m39cmだと、1,390÷152.4=9.12枚なので、
最後の壁側の一枚は2㎝弱の細い材料を切り出して貼る必要が出てきます。
端っこに細い材料が入るのは見ばえが良くないのと、施工が大変になるので、できるだけ避けるように基準線を微調整しましょう。

もし床に大きな凹凸がある場合は、床用のパテ材(ヤヨイ化学「アースタック」等)で下地調整をします。粉末状で売っているので、水で練ってからヘラで凹凸部分を埋めるように平滑に塗ります。

長方形フロアタイルの貼り方の種類


(図4 フロアタイルの張り方の種類) 

木目調の長方形フロアタイルの貼り方は、フローリング同様に何種類かあります。その中でもよく使われるのは、①乱尺張りと、②りゃんこ張りの2つです。

① 乱尺張り(乱張り)
元々は無垢フローリングのように、長さが一定でないものをつなぎ合わせて貼っていたので、乱尺張りと呼ばれます。フロアタイルの場合は、壁際の1枚目を適当な幅にランダムに切ることで、2枚目以降のつなぎ目がランダムにずれていきます。自然な無垢フローリングらしい雰囲気になります。

② りゃんこ張り
レンガ張りとも呼ばれます。同じ寸法の材を一定にずらして交互に張っていきます。ずらし方が均等なので、整然とした雰囲気の仕上がりになります。きれいにそろっているので、やや人工的な雰囲気に。


いかがでしたか? 今回はフロアタイルを貼る前の準備についてお話しました。次回は後編、実際に貼っていく手順をご紹介いたします。お楽しみに!

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この記事を書いた人

匠アカデミージャパン 事務局長 (運営:株式会社イマジンネクスト)

匠アカデミージャパンは2016年に開校した内装リノベーションのスクール。 単にDIYのノウハウを教えるスクールではなく「人生100年時代の大人の学び直し」の場として、副業やセカンドキャリア、定年後の生き生きとしたライフスタイルに生かせる技術を身につけることを提唱している。 講習内容は、クロスや床材の張り替えや、賃貸住宅大家さん向けワンルームの原状回復コースなど、まったくの経験のない方に対してDIYを超えた職人の技を伝授。照明プランニングや内装コーディネートのセミナーなども開催中。 http://www.takumi-ac.jp/

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