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「居心地のよい空間作り-ことはじめ」

自分の「好き」の見つけ方(2/2ページ)

MieMie

2019/07/08

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イメージすることからはじまる心地よい空間

さて、質問です。1日の中で1番長く過ごす空間をどのように感じていますか? 例えば広い、狭い、騒がしい、静か、落ち着く、落ち着かない、明るい、暗い、匂うなど、何か感じていますか?
人間は五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)に優れています。実は五感の中でも視覚からの情報は最も大きな割合を占めています。人間の思考、行動の起因となる情報源の80%は自身の視覚から得た情報です。さらに、その視覚情報の中でも色彩は最優先に認識されていることをご存知でしょうか?
「視覚情報」=「視覚刺激」には、人の気分、感情、行動、意識に大きく影響を与える効果や可能性が数限りなく存在していることを私は日々の仕事から実感しています。なかでも女性のお客さまに多い例では「お気に入りのカラーコスメを机一面に並べて見ていると幸せな気分になる」「ファブリックショップ店内の布地やリボンが壮観に並んでいる風景が好きで、何度も足を運んでしまう」「キラキラ輝くシールをたくさん集めている。お気に入りを見つけるとトキメク」「安らぎを感じるために衣類も含め、落ちついたアースカラーしか選ばない」「とにかくブルー系(またはピンク系)が大好き!」などなど。

実は、自分が気持ちよいと感じる、あるいは、ずっと見ていたいと感じる「風景」「色」「物」があるというのは、とてもラッキーなことなのです。なぜなら、それを見るだけで気持ちや気分をリセットできたり、さらには充実感、満足感を得ることができるからです。このように、自分の嗜好に気付くことが「居心地のよい空間」作りのヒントになるというわけです。
一方、こうした自分の嗜好に気づいていない方も大丈夫です。まずはご自身の五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)のいずれか、または全体で気持ちよいと感じる「テーマ」をイメージすることが嗜好を知るきっかけになります。
例えば「爽やか」「穏やか」「明るい」「綺麗」「静か」「優しい」「透明」「リッチ」「無機質」「甘い」「スパイシー」「柔らか」「小さな」あるいは「夕日」「海」「雪」「宇宙」「自然」「リゾート」「生き物」「曲線」「幾何学」など映画や写真で見たものなど自分がこんなところに行ってみたいと思える場所の色や景色など具体的なイメージを浮かべてみてください。
何か思い浮かびましたか? 
次回はさらに一歩進めた「居心地のよい空間作り」の実践編です。お楽しみに!

 

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この記事を書いた人

MIE色彩研究社代表

自由が丘産能短期大学能率課インテリアコーディネーター課程卒業。産業能率大学情報マネジメント学部卒業。東京商工会議所カラーコーディネーター検定試験認定講師。電子機器製造メーカー、産業機械商社に勤めながら、社会人学生として産業心理学を学び、色彩と人間の意識との深い結びつきに共感。さまざまな社会経験を通して、色彩と人の意識に関わる数多くの実証の基、色彩スペシャリストとして事業を展開。東京都中央区銀座のオフィスではこれまでに培ったパーソナルカラー、空間色彩、商品色彩、カラースクール、色彩セミナーなどを個人、法人を問わず全国で行っている。趣味は街散策。

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