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投資していい不動産の見きわめ方は?

海外不動産投資セミナーで投資物件を買ってはいけない3つの理由(2/5ページ)

市川 貴士市川 貴士

2017/09/05

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不動産セミナーの開催目的は不動産の販売

海外不動産投資が注目されている背景がおわかりいただけたと思いますが、日本人投資家は海外不動産の情報をどこから得ているのでしょうか。

たとえば、その国の不動産事情に詳しい知人などがいるなど、自分で情報を得られる場合を除くと、多くは「海外不動産投資セミナー」からの情報を得ているのではないでしょうか。

セミナーといっても、不動産投資セミナーの場合、単なる情報提供ではなく、主催する会社が自社で扱っている物件をセミナー参加者に仲介・販売する目的で開催される場合が多いです。セミナーの参加を考えるのであれば、まずはこのことを認識しておいてください。

集客のため、海外不動産投資セミナーのタイトルには、さまざまなキャッチが並びます。次のようなフレーズを目にしたことのある人は多いことでしょう。

「利回り○○%から始める○○不動産投資の魅力」

「○○万円から始める○○不動産投資の秘訣」

「○年間○○%利回り保証。魅力の○○不動産」

集客のためには「行きたい!」という動機づけが必要になりますが、有名な都市以外の集客には工夫も必要です。一般的には「高い利回り」「買いやすい価格」の海外不動産投資セミナーには、より多くの投資家が集まります。

また、海外不動産投資に限らず、不動産投資セミナーは二部構成や三部構成のものが多く、一部には有名人を起用して講演を行なう場合もあります。ただし、講演の内容はそこで販売する投資用不動産とは関係ないものも多いです。

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この記事を書いた人

株式会社国際不動産エージェント 代表取締役社長

宅地建物取引士。公認不動産コンサルティングマスター。 1961年生まれ。東京外国語大学中国語学科卒業。 84年、株式会社リクルート入社後、株式会社リクルートコスモス(現コスモスイニシア)へ転籍。25年間の在籍中、不動産営業・マーケティング・商品企画に従事。その後、海外不動産の販売に従事し独立。世界各国の不動産の視察、販売を行なうほか、セミナー講師としても活躍。 30年のデベロッパー経験を活かし、独自の不動産マーケティング理論を組み合わせた分析を得意とする。14ヵ国38都市の不動産を視察し、現在も毎月海外視察を継続中。わかりやすい解説と不動産マーケットを知り尽くした深い視点からの語りが好評。

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