ウチコミ!タイムズ

賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン

金利や借入期間などの条件は?

年収別おすすめ金融機関は? サラリーマン大家が不動産投資ローンについて知っておくべき5つのこと(1/5ページ)

川口豊人川口豊人

2017/03/21

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

不動産投資ローンはいま借りどき?

いま、低金利のお金が大量に不動産投資ローンに流れ込んでいます。収入などの面から、かつてはローンを組めなかった人たちもローンを組めるようになり、たくさんの個人投資家、特に多くのサラリーマン大家さんが誕生しました。

いまは投資用不動産の価格は非常に高い水準にありますが、「不動産価格は高いけれども、融資は比較的受けやすい」、これが最近までの不動産投資の状況ではないでしょうか。

私のところにも投資用不動産を購入したいという人がたくさん相談にいらっしゃいます。果たして、いま不動産投資ローンを組んで物件を購入するのはおすすめといえるのかどうか、これからも融資を受けやすい状況が続くのかどうか、不動産投資ローンの基礎知識を確認しながら考えてみましょう。

<1>そもそも不動産投資ローンとは?

不動産投資に関するローンとは、アパートやマンションなど投資用の物件を購入するために、その物件(土地及び建物)を担保にして、金融機関から購入資金の融資を受ける商品です。住宅ローンと似ているように思うかもしれませんが、その性質はかなり違っています。

住宅ローンは、融資を受ける人の返済能力によって借り入れ金額の上限が決まります。そのため、物件の担保価値は二の次という位置づけになっています。

住宅ローンは、政府の住宅政策によって居住用の住宅を購入するためのローンとして優遇されている商品だからです。最近では、住宅ローンを借り入れた金融機関の口座に預貯金を積む人も多く、住宅ローン融資を入り口にして、さまざまな取引を広げていこうと戦略的に取り組んでいる金融機関もあるようです。

一方、不動産投資ローンは、「その物件から見込める収入で返済できるか」ということが重視されます。つまり、物件の収益性に見合った融資かどうかが問われるのです。

ただし、初めて投資物件を購入する場合には、給与収入など一定の収入があり、「その物件からの収入で返済ができない」ことになった場合でも、その他の収入で返済が可能かどうかを審査されることになります。

金融機関は、過去の実績がない人には消極的な融資判断をします。そのため、初めての人の場合は、「不動産投資が失敗した場合でも、融資を回収できるか」ということを重視するのです。金融機関の考え方が、そもそも減点方式なので、事業(不動産投資)が失敗することを前提として融資の可否を判断するといっても過言ではないでしょう。

なお、2件目からは実績が加味されるため、その他の収入よりも不動産投資からの返済能力が重視されることになります。

次ページ ▶︎ | <2>少ない自己資金で投資を始められる 

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

この記事を書いた人

株式会社コンシェル川口 代表取締役

1979年千葉県生まれ。 税理士事務所に勤務していた25歳のときに祖父から郊外の赤字アパートの管理を引き継ぎ、黒字化に成功する。 通常の税理士事務所では相続税額の計算や節税についてのアドバイスはできても、不動産の管理運営業務や不動産投資に近いアドバイス、相続税を軽減していく作業ができていない現状を鑑み、株式会社コンシェル川口を立ち上げる。現在は、地権者などを中心に不動産の管理運営面と税務面をワンストップで解決するサービスを提供している。 不動産投資家としても、10数年の実績を持つ。

ページのトップへ

ウチコミ!