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賃貸経営における永遠のテーマ「空室対策」――内見は入るけど決まらない物件の対策(2/2ページ)

廣田 裕司廣田 裕司

2021/12/20

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対策を考える前に

物件力の改善策を考える前に、空室となっている物件をよく観察することが大切です。

空室期間が長くなると室内に埃がたまります。単純に物件が汚れていることが、申し込みが入らない原因になることもあります。また、室内だけでなく、「エントランス」「集合ポスト」「ゴミ集積所」などの共用部が汚れていたり、散らかっていたりすることもあります。室内や共用部をきれいにしただけでも、入居申し込みが入ることもあります。

物件の観察は室内にとどまらす、物件全体に目を配るようにしましょう。

まとめ

効果的な空室対策を考えるときは、「なぜ、決まらないのか」という原因を推測することが大切です。原因を推測するうえで、内見数、問い合わせ数など、募集状況を定量的に把握し、原因が募集情報に関するものか、物件の価値に関するものかを判断するようにしましょう。

今回のテーマである、内見が入っても決まらない物件は、物件の価値に問題があると考えられます。

物件価値の改善は、最新設備の導入や間取り変更などのお金のかかる対策を考えがちです。しかし、掃除をするだけで改善することもあります。物件力の改善は、家賃とのバランス、つまり、費用対効果を考慮して進めましょう。

また、室内ばかりに気を取られず、物件全体をよく観察し改善点を探しましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

「合同会社アップ」代表 「行動する大家さんの会」代表

妻の実家の賃貸事業を引き継ぎ、賃貸経営に関わるようになる。サラリーマン時代の経験を活かし、原状回復費の低減、稼働率アップに成功。賃貸経営での経験をベースにセミナー講師としても活動。2014年大家仲間と一緒に、管理会社「みまもルーム」設立に参加。大家さんとしての経験、不動産業者としての経験を活かし、大家さんの賃貸経営をサポートする会社「合同会社アップ」を設立。大家さんのサポート活動を展開中。

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