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ファミリー向け分譲マンションに特化した不動産投資法――ファミリー向け分譲マンションで不動産投資をする理由(2/3ページ)

横山 顕吾横山 顕吾

2021/06/18

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入居者のニーズは区分マンションに合致しやすい

客観的に表れているのが、インターネットで公開されているポータルサイトの「条件選択」です。賃貸住宅を探している多くの人は、インターネットから物件検索・条件検索をして、ご自身の住んでみたい物件をピックアップしています。

例えばSUUMOの人気のこだわり条件で建物項目をピックアップすると、「バス・トイレ別」「2階以上」「室内洗濯機置場」「オートロック」「洗面所独立」などがあります。ほかにも「エレベーター」「宅配ボックス」「分譲賃貸」という項目もあります。

こういった条件選択に記載さている項目が、物件探しをしている人の「住みたい条件」です。したがって、この「条件選択」に書かれている設備などが設置されている住宅を提供することが、顧客満足に結び付くということになります。

標準的なファミリー向け分譲マンションであれば、この条件選択に合致する部分が多いです。なぜなら区分マンションは、主にマイホームとして使う居住性の高い仕様になっているからです。

つまり、一棟物のアパート・マンションとして賃貸経営するよりも、区分マンションで賃貸経営する方が、賃借人のニーズを満たせる可能性が高いということなのです。

不動産投資のポイントは“入居者の住みやすさと安全性”

不動産投資の世界では、資産規模・家賃年収や利回りといった「投資家の儲け」に着目するので、「安く建築して、高く貸す」という話がよくあります。建物の品質をよくしようという内容が少ないと感じています。したがって、分譲マンションのような高品質な住宅を賃貸として提供することが差別化となり、顧客満足につながることになるのです。

不動産投資をするなら、「エレベーターがついてない方がいい」という意見もよく聞きます。なぜなら、エレベーターは毎月メンテナンス費用がかかるうえに、経年とともに交換する必要もあります。その際は多額の費用がかかるからです。しかし、住む側の立場からすれば、エレベーターがついてないマンションより、ついているマンションの方が絶対にいいはずです。

自分の儲けのことばかりに着目するからこういった意見がでてくるわけで、お客様目線からエレベーターなどの設備の有無を検討すべきだと思います。

そして、ファミリー向け分譲マンションは「構造体がしっかりしている」こともあげられます。分譲マンションのほとんどが、鉄筋コンクリート造(以下「RC造」)です。鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)や鉄骨造(S造)もありますが、木造(W造)のマンションというのは、私は知りません。

RC造の第1の特長としてあげられるのが、堅固建物ということです。一方、木造は非堅固建物といわれています。つまりRC造は、構造が強く耐震性も高いということです。高さのある建築物のほとんどがRC造です。しかし、木造住宅は3階建てまでということがほとんどです。そのため、高さのある建物が建つということが、RC造の構造体の強さを証明しています。

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この記事を書いた人

マンション管理士、管理業務主任者、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、賃貸経営アドバイザー、防火管理者、損害保険募集人

1970年岡山市生まれ。筑波大学体育専門学群卒業後、転職を繰り返し、6つ目の勤務先として分譲マンション管理会社に就職。2008年から一般財団法人日本不動産コニュニティー(J-REC)広島支部長を務め、12年に投資用分譲マンション2戸を取得。17年に区分マンション所有に特化した専業家主へ転身。趣味はリフォーム、ラグビー観戦。

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