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Millennials' Sensation 若い発想力が生む、新しい不動産投資のカタチ(2/3ページ)

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世代の違いを痛感 新コミュニティー誕⽣

——そもそも、お⼆⼈はどこで知り合ったのですか。

:不動産の勉強を始めた17年の春ごろに参加していた不動産投資コミュニティーです。

富治林:辻さんよりも⾃分の⽅が1 歳下ですが、年齢が近いこともあって話をするようになりました。実は、⼆⼈が同じ⼤学を卒業していることも後で判明したんです。

——TerraCoya⼤家の会を⼀緒に⽴ち上げようと思ったのは、どんなきっかけがあったのですか。

富治林:最も⼤きな理由は、不動産投資を学べるコミュニティーやセミナーなどに参加しても、若い世代がいなかったことです。40〜50歳代以上が多く参加していて、すでに資⾦を持ったうえで不動産投資を学びに来ているんですよね。そうなると、不動産投資の概要や概念を聞くことはできても、「いま、何をすればいいのか」という若い世代が必要としている再現性のある内容は学びにくい。つまり、すでに資⾦を持つ世代と僕たちのように資⾦がない世代では不動産投資のやり⽅が違うと感じたのです。

:そこで、⾃分たちのような世代を応援したい、不動産投資の具体的な⽅法を学びたい、そして不動産投資を考える若い世代が集まる場、つながる場を提供したいという思いで、1980年以降⽣まれを限定にしたTerraCoya⼤家の会を発⾜したのです。

会員全員で学ぶ 再現性ある勉強会

——⼤家の会では、どのようなことをしていますか。

:所有物件が3棟未満の⽅をBeginner、3棟以上の⽅をAdvanceの会員として勉強会をしています。

不動産の探し⽅や買い⽅、マイソクの勉強会、⽕災保険の申請⽅法、謄本の⾒⽅、融資打診資料の作成⽅法、契約書のチェックポイントの解説、売却価格をアップさせる⽅法など、さまざまな内容をみんなで勉強しています。ときには、弁護⼠や司法書⼠の先⽣に講師をお願いすることも。

この間は、DIYの実践が学べる勉強会を開催し、みんなでクロス貼りの体験をしました。勉強会はオフラインとオンラインの併⽤で、勉強会後の動画配信も⾏っています。勉強会以外にもよく飲みに⾏ったり、みんなでBBQをしたりもしています。

富治林:マイソクの物件価格の部分だけを消して、「この物件をいくらで購⼊するか」を話し合うような勉強会もしています。このマイソク勉強会は、他の⼈がどういう考えで物件を⾒ているのかを確認し合えるので、いつも好評でとても盛り上がるんですよ。

——会員にはどのような⽅がいますか。

富治林:現在、200⼈(有料50人、無料150人)の会員さんがいます。専業⼤家の⼈や、セミリタイアを目指している⼈はもちろん、給料にプラスアルファがほしいという⼈もいます。

属性としては、サラリーマンから、ITエンジニア、メディアの編集者、専業主婦、それから⼤学⽣も2⼈います。不動産投資に対する経験はさまざまですが、意識を⾼く持っている⼈が多いように感じています。

ちなみに、これまでは関東の⽅が中⼼でしたが、オンラインでの勉強会を始めたことによって関東以外の⽅の参加も増えてきました。なかには、海外転勤してタイから参加している⼈もいるくらいです。

:普通に⽣活していると、かかわることのないようなさまざまなバックグランドを持つ⽅と知り合えることは、⾃分たちにとってもありがたく、うれしいことです。

——不動産投資をするうえで、若いからこそ気を付けるべきこと、⼼掛けておくべきことはありますか。

富治林:⽬的・⽬標をしっかりと持って、それに対してブレないでやることだと思います。“なんとなく”不動産投資をやろうとしている⼈は、あまり先に進むことができていないように思います。

:その⽬標に向けて、やるべきことを細分化することが⼤切です。つまり、PDCAサイクルをきちんと意識することです。そうしなければ、「いつか買えればいい」「別に物件を買えなくてもいいか」という⽢えの状態になってしまいます。

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この記事を書いた人

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