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賃貸経営“幸響曲”――⼤家には、「住まい」と「地域環境」の両⽅を整えていく役割がある(3/3ページ)

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みんなが幸せになる世の中を追い求める

——⼤城さんは、⼊居者のことをよく考えた賃貸経営をされているんですね。

そもそも⼤家業というのは、単に住まいを貸すのではなく、⼊居者さんが住みやすく使いやすい部屋を提供すること、そこに住む⽅々の⽣活を⽀える仕事だと考えています。笑顔があふれる家庭、あたたかい家庭を築く元になるのが住まいです。そういった物件を創ると同時に、地域環境も整えていくことが今後の⼤家業の役割だと強く思っています。

——住まいと街の両⽅を整えていくということですか。

例えば東京であれば、特定の街に憧れを持って暮らす⼈が多くいますよね。しかし、地⽅ではなかなかそうはなりません。しかし、きれいで住みやすい地域環境があれば、「この街に住んで良かったな」「私はいい街に住んでいるな」と思ってもらえるはずです。さらに、「この部屋に⻑く住んでいたい」と思ってもらえる物件が⼤切。だから、街作りと住まい作りは両輪である必要があるんです。そして、このように街と住まいを作っていくことが、最⾼の空室対策にもつながると考えています。

——⼤城さんの著書『⾼家賃でも空室ゼロ!』(秀和システム刊)には、今回お話しいただいたような賃貸経営の経験や知識がしっかり詰め込まれているんですね。ちなみに、「⼤城幸重さん」はペンネームということですが、ペンネームを決めた理由はあるのでしょうか。

本名は⼤⽊茂⾏です。ペンネームは、⼤家業に対する思いを名前でも伝えられたらなと思って名付けました。「城」は「家」を表します。「幸重」は⾃分がプロデュースした物件に住んでいただいた⽅に「幸せを重ねていってほしい」という思いを込めています。そして、私が代表を務める会社名「クレセール」にも、スペイン語で、「成⻑する」「⼤きくなる」「育てる」などの意味があります。会社の代表として、私にかかわってくれた⽅々とともに成⻑していきたいという思いがあります。会社の理念は、「⾃分が幸せになり、みんなが幸せになる社会を実現する」というもの。これがいつ実現できるか分かりませんが、私⾃⾝がそれを追い求め、さらに私の思いを受け継いでくれる⼈が現れ、いつか達成できるときがくればいいなと思っています。

大城オーナーの著書『高家賃でも空室ゼロ! これからの不動産投資は新築デザイナーズアパートが狙い目です』(秀和システム 刊) 定価1650円(税込)

——最終的な⽬標はありますか。

令和型のコミュニティ賃貸を作りたいと思っています。つまり、おじいちゃんやおばあちゃん、⼦育て世代、若者、障がいのある⼈、そういったさまざまな⼈が集まる街や物件を作っていきたいんです。そのためには、⼀⼈ひとりが⼈のために何かをやる、困っている⼈がいたら助ける、そういったことがあたりまえになる世の中にしていかなければならないと思うのです。

⾃分の⼼に余裕があるときに、みんなが世の中の役に⽴つことを無理なくやっていくかたちで、助け合える街や地域ができれば、世の中はもっと良くなっていくはずです。そうすることで「⾃分が幸せになり、みんなが幸せになる社会」が実現するときがきっとくるんだと信じています。

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この記事を書いた人

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