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算多きは勝ち、算少なきは勝たず――「絶対に負けない体制を整える」 ⼤家業としての「戦略」を忘れるな(1/6ページ)

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取材・⽂/財部 寛⼦

今後、賃貸業界では今まで以上に空室率が⾼まるといわれ、その対策に躍起になっている⼤家も多いかもしれない。しかし、空室を埋めることが最終⽬標でいいのだろうか。事業家であるなら、その先の未来、つまり「戦略」を考えたうえで、空室対策をするべきなのではないだろうか。29歳で不動産投資をスタートした⽊村厚夫さんは、常に「戦略」を重視して事業を展開する。サラリーマンの顔も持つ⽊村さんの不動産投資への考え⽅、⼤家としての⼼得などを聞く。


⽊村 厚夫(きむら あつお)
「軍師⼤家の会」代表。1981年⼤阪⽣まれ。東京都在住。⼤学卒業後、アパートメーカーに就職。あまりにブラックな職場のため3カ⽉でうつ病を患い退職。計2回の転職を経て、現在は⼈材紹介業を⾏う会社のサラリーマン。本業では、「年収をあげるプロ」として活躍。2009年、200万円の資⾦を元⼿に不動産投資をスタートするも、⾼⾦利&低利回りの問題だらけの失敗物件を購⼊してしまう。その後、物件の⼊居率、家賃をあげて利益を出して売却。同様のことを3棟⾏い、数年で1億円超の利益をあげる。現在は都⼼から地⽅まで、新築から再⽣不可のボロ物件まで幅広く⼿掛けている。孫⼦⼤家という著書名で、『サラリーマンが副業で最短で年収を超える不動産投資法』(ぱる出版 刊定価1500円+税)を上梓。

不動産投資 1棟⽬の⼤失敗

――⽊村さんは、サラリーマンとして結果も出しながら、⻑く⼤家としての仕事もされています。そもそも、なぜ会社員を続けながら不動産投資を始めたのですか。

私は、中国の武将・孫⼦の兵法にある「絶対に負けない体制を整える」という⽣き⽅を意識しています。

サラリーマンとしては、⼀⽇の仕事を1〜2時間で終わらせ、短時間の業務でも会社の⽬標の100%以上を達成できる仕組みを作ることができていたので続けてきました。

しかし、もともと物事をネガティブに考えるタイプで、学⽣時代から⾃分にまったく⾃信がありませんでした。仕事で営業の成績を残すことができても、「もし声が出なくなったら、もし⼿⾜が不⾃由になったら、営業の仕事はできなくなる」と考えるんですね。そういう状況になってもできる仕事、収⼊を得られる仕事は何かと考えたとき、不動産投資だったんです。

そこで、不動産投資に関する本を200冊くらい読んで勉強しました。しかし、1棟⽬の購⼊は⼤失敗でした。

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この記事を書いた人

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