イヤな話は聞きたくない? でも、心がタフじゃないと賃貸経営の行く手は厳しい(3/3ページ)
ウチコミ!タイムズ編集部
2020/10/16
「ウチが頼んでいる管理会社はダメだ」――この言葉には2つのパターンがある
一方、Aさんとは真逆のタイプのオーナーもいる。仮にBとしよう。
Aさんがもっとも嫌う管理会社は、入居者さんからの苦情や要望を素早くオーナーに報せない管理会社であるが、Bは違う。苦情や要望を報せてくる管理会社こそが嫌いなのだ。
「いちいち報告はいいからそっちでやってよ」「処理はあなたたちの仕事ですよね」……なるほど、たしかに管理会社は契約上、そうした仕事を引き受けてはいるのかもしれない。しかし、オーナーの大切な物件に起きていることをオーナーに逐一知らせておくプロセスさえ、ストレスと感じて苛立ちを見せるBに対し、管理会社のスタッフもまた、ストレスを感じるだろう。
彼らは、どう対応するようになるのか。
「このオーナーには、ネガティブなことはなるべく伝えない」。そして、「このオーナーにかかわる時間はなるべく少なくしよう」というマインドになり、さらに行き着く先が、「面倒だから客付けもなるべく後回しにしよう」となっていくのだ。
Bのようなタイプのオーナーは、自身が管理会社からひそかに切り捨てられていることにも気づかないのだ。
「ウチが頼んでいる管理会社はダメだ。空室を早く埋めろと言っても、家賃を下げましょうとしか言ってこない」
よくあるこの嘆きには、本当に管理会社がダメな場合と、実はそうでない場合、2つのパターンが存在する。
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