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物件写真で内見率の向上を図る-前編

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内見率を高める手っ取り早い方法といえば物件写真のクオリティを上げることだ。しかし、そうはいっても写真の撮り方自体がわからないという賃貸住宅オーナーも多いはず。今回はスマートフォンを使った“誰でもそこそこ綺麗に撮れる”物件撮影の方法を紹介する。

(文/編集部)

物件の内見率は第一印象で決まる

ポータルサイト全盛のいま、入居希望者の物件に対するファーストインプレッションは物件写真で決まるといっても過言ではない。写真の印象が悪ければ、気移りのしやすい入居希望者はそそくさと次の物件へと検索を始めてしまうだろう。簡単に素敵な物件写真を撮れる方法はないだろうか。

そこでスマートフォンのカメラである。最近のスマホはカメラ性能も向上し、晴天下であれば綺麗なスナップ(日常の風景など)写真を撮ることができる。さらに高価格帯の機種であれば人物などのポートレイト(人物をテーマにしたもの)写真も浅い被写界深度(ピントが合う被写体側の距離の範囲)で撮影でき、人物の背景をぼかすといった雰囲気のある写真も撮影できるようになった。しかしながら、スナップやポートレイトと物件撮影は根本的に違う。その理由は大きく分けて2つある。

①撮影時の立ち位置が空間の広さにより制限される

②室内での撮影であることから光量のコントロールが難しい

ということだ。

 

まず、①について解説すると、スマートフォンのカメラは画角の狭いレンズが多い 。部屋を広く撮りたいと思って隅っこから撮ろうとすると、思いのほか部屋の全景が入らないといった経験をしている方も多いはずだ。

②に関してはどうだろうか。これもスマートフォンという手のひらで扱う端末である性質上、大きな撮像素子(レンズから入ってきた光を電気信号に変換する素子)を搭載することができないため、十分な光量を取り組むことができないことが原因として挙げられる。なぜ一眼レフで綺麗な写真で撮れるかというと掲載されている撮像素子が「フルサイズ」(36×24mm)だからである。一般的なスマートフォンの撮像素子といわれる「1/2.3型」(13.2×8.8mm)とその面積を比較すると7.4倍もの差があるのだ。

 

一眼レフには勝てない。だから機動力で勝負

結論から先に言うと、写真の解像感や仕上がりという面ではフルサイズの一眼レフやミラーレスにスマホで打ち勝つことはできない。

しかし、スマホのいいところはその機動性と、たとえ小さな撮像素子であってもそれを高性能なCPUでコントロールすることによって得られる“高い絵作り”にある。さらにアプリを活用すれば画像処理(やりすぎは禁物)を簡単に行うこともできるし、構図やセンスも五月雨撮影でカバーできる。

 

身近にあるもので、できるだけ広角に

早速解決策を提示しよう。

まずは、①の「撮影時の立ち位置が空間の広さにより制限される」ことによって広角な写真が撮れない場合の対処法は

 

○椅子を使う(倒れないよう注意が必要)

○自撮り棒を使う

 

といった解決策が挙げられる。

次に②の「光量のコントロールが難しい」場合にできることは

 

○日が差し込む時間帯に撮る

○露出を上げる

○アプリで補正する(純正のもので十分)

 

といった解決策が挙げられる。

いかがだろうか?

あとはちょっとした工夫として部屋の写真に人物を配置することで印象づけたり、フィボナッチ撮影法を取り入れることで家具や小物系の写真がうまく撮影できるといった方法もある。これに関しては次回で紹介する。

 

今回は機材がなくても“誰でもそこそこ綺麗に撮れる”撮影方法を簡単に紹介したが、やはりプロに聞くのが上達の第一歩だ。ウチコミ!では写真撮影に関するセミナーを開催しているので、気になる方は足を運んでみてはいかがだろうか。

市場価値3万円のスマホを使用し、部屋の隅に立ち何も考えずに撮影した写真。もちろん撮影時にEV値(露出の明るさを示す数値)をあげて撮影すれば明るく撮ることもできるが、あえて何もいじらずに撮影してみた。やはり画角が狭いのが気になる。最新のスマホであればもっと広い画角で撮影できるかもしれない。

自撮り棒を活用し補正した写真。部屋の隅に立ち、自撮り棒にスマホを取り付けめいっぱい腕をあげてシャッターを切った。天井に近い位置から撮影できるため、立体的で奥行きのある写真を撮ることができる。補正に関しては内蔵の純正カメラアプリで「明るさ」「彩度」を上げた。スマホの画面上で見ると画面が小さいため大抵の写真は綺麗に見えるが、実際には微妙にピントがずれていることも多いので最後にシャープをかけると少しパキッとした画になる。

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この記事を書いた人

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