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管理会社の導入でオーナーさんは楽に。

でも入居者さんにはストレスに?(2/3ページ)

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まず1です。

家賃は、管理会社が導入されるまでは、入居者さんが毎月オーナーさんの口座へ振り込む契約となっていたそうです。ただし、今回お話をうかがったこちらの入居者さんの場合、振込手数料はゼロで済んでいました。

なぜならば、こちらの入居者さんはご自身の銀行口座にある程度の額の預金を維持しているため、他行への振込手数料が毎月一定回数無料となるのです。

ところが…

「管理会社から、これからは銀行引き落としだ。楽になるだろう。代わりに手数料を負担せよと、一方的な書面を送りつけられました。仕方なく従いましたが、心象は大変悪いです。金額こそ1回に数百円程度ですが、随分強引なやり方だなと、とても嫌な感じです」

そこで、実際の書面を見せてもらいました。言葉使いこそ丁寧ですが、なるほど、「今後は銀行引き落としにする」以外に、選択肢は示されていません。強引との印象もこれでは無理がないようです。

とはいえ、この案内が実際に強制だと、当物件の場合は賃貸借契約書に定められた内容を勝手に変えることになります。そのため、入居者さんが「今後も振込みを続けたい」ということであれば、それは当然可能なはずです。

ですが、その選択肢があることは、繰り返しますが、文中のどこにも示されていませんでした。次に2です。「切れた照明が取り替えられない」です。

自主管理から管理会社の管理に変わると、たびたびこうしたことが起こります。真面目な自主管理オーナーさんは物件をよく見に行きます。週に1度ならず2度ならず、掃除に出向きながら、夜も散歩がてら、設備や備品の様子にも細かく気を配ります。ですが、同じレベルでこれができる管理会社は、仕方ないことですが、ほとんど存在しません。

ですので、この物件の場合も、オーナーさんが自主管理されていた頃と現在との間に、ギャップが生じているのです。

なお、問題の照明ですが、共用階段の途中にあります。なんと、もう4ヶ月以上切れたままなのだとか。つまり、この管理会社は、入居者さんから連絡もしくは苦情があるまでは、備品の取り替えについては「待ち」のスタンスを決め込む会社なのです。

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この記事を書いた人

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