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オーナーにできる対策とは

仲介・管理会社の「レスポンス」が悪いと入居希望者が逃げていく?(3/3ページ)

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さて、そのうえで注目の1位です。

「問合せに対するレスポンスが早かった」です。

ご承知の方も多いと思いますが、これを仲介会社や管理会社に実現させるカギの何割かは、実は、オーナーさんが握っていらっしゃいます。そのカギとは、条件交渉への準備です。

「もうちょっと家賃が安ければうれしいんですが」
「礼金をまけてもらえませんか?」
「賃料発生は契約日ではなく入居日からに」…

こうしたリクエストに関して、仲介・管理会社のスタッフが「どうしますか」とオーナーへ問合せた際、答えの返ってくるスピードこそが、上記のレスポンスに大きく影響してきます。ノロノロだと、どうなるでしょうか?

回答を待たせている間に、入居者さんは別の物件に興味を持つか、あるいはほかの会社にアプローチしてしまうかもしれません。チャンスを取り逃すだけでなく、そうしたオーナーさんとの付き合いを仲介・管理会社は面倒に感じます。

とくに管理収入のない仲介会社の場合、ノロノロに巻き込まれるのは負担です。そんなオーナーさんの物件はなるべく紹介を後回しにするか、あるいは紹介しないといったケースも出てきます。

とはいえ、家賃の値引き、賃料発生日、そうすぐに判断できるものでもない…。そこで、対策としてよくあるのが、あらかじめオーナー側も譲歩の範囲を決めておくという方法です。

たとえば、礼金はリクエストがあればゼロにする、家賃の値引きを求められた場合はフリーレントを提案する、などの取り決めを仲介・管理会社と握り合い、いちいちオーナーに判断を仰がなくともよいかたちにしておくのです。

ただし、これを行う場合は、行き違いが生じないよう、内容はしっかりと書面に記した上で、約束を交わすのがおススメです。

(文/朝倉継道 画像/123RF)

 

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