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家賃は「相場」「競合」「検索条件」を意識して上手に設定!(2/3ページ)

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総額検索で話は変わってくる

もっとも、以上が話のすべてではありません。ご存知の方も多いと思いますが、「SUUMO」にしても、「LIFULL HOME’S」にしても、いずれも賃料本体のみならず、「共益費(管理費)も合わせた総額」での検索が可能なのです。

なので、そつの無いユーザーは、おそらく最初からこの方法を選ぶでしょう。これにより、話は若干ややこしくなるのです。

ちなみに、方法は簡単です。賃料の範囲を決めたあと、「管理費・共益費込み」の旨表示されたチェックボタンにチェックを入れるだけでOKです。そこで、さきほどの「7.0万~8.0万」の条件はそのままに、これを実際に行ってみると、画面の様子は若干、もしくは大幅に変わってきます。

さきほどは検索条件にかからなかった、

・賃料本体は7万円未満で
・共益費を足すと7~8万円の範囲に収まる
・多くは6万円台後半くらいの物件

が、拾われてくるからです。(逆に総額8万円を超えることで消える物件も生じてきます)すると、こんなかたちが生まれてきます。たとえば、

・賃料(本体)6万8千円
・共益費4千円
・賃料(総額)7万2千円

の物件は、「7.0万~8.0万(総額)」を条件に検索した人の目には、比較的お安い物件として登場することになります。有利といえば有利でしょう。

一方で、「6.0万~7.0万(総額)」を条件に検索した人にとっては、そもそも目に入らない物件ということになります。すなわち、

・この物件はざっと総額6万円台後半が妥当と感じられる物件だ
・7万円台をねらうのは厳しいのでは?

と、いった物件の場合、このことは当然不利に働くはずです。以上が、この件のややこしいところです。

なので、サッと大まかに賃料本体で検索してしまう人を想定するのか。それともソツなく総額検索する人が多いと踏んでおくのか。物件そのものの魅力やスペック等と考え合わせ、思案のしどころです。

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