入居希望者が逃げ出します!(2/3ページ)
ウチコミ!タイムズ編集部
2019/11/16
ゴミ置き場の掃除がさっぱりされなくなったことで、最近は「あの虫」がやたらと物件内に見られるようになっているとのことでした。以上の件、いわゆるジェネレーションギャップも絡んだ、要注意の事例です。
入居までに片付ければいいんだろう?
次は、こんなびっくりのお話です。仲介会社のスタッフが、入居希望者を内見にお連れしたところ、ドアを開けて、「あれ!?」部屋の中には、なぜか、たくさんの家具、家財道具が雑然と積まれているのです。
「まさか、部屋間違い? この鍵、マスターキー?」
そうではありませんでした。オーナー曰く、
「ウチの店の従業員の引越し荷物を一時仮置きさせてやってるんだけど、ダメなの?部屋を見るのに支障なんかないだろ?」
これには仲介会社のスタッフも、唖然としてため息をつくしかありませんでした。なにしろ、部屋の中の様子といえば、まるで住人が夜逃げしたあとのようです。時々ここで着替えでもするのか、衣服も散乱し放題。しかも、スポーツウェアなど、何やら悪臭も放っています。
「内見に来る人をバカにしている。こんな大家と付き合うのはご免だ!」
そう思わない人はよほどのお人好しでしょう。ちなみにこのオーナーさん、ご商売をされています。ところが、内見に来られる方=お店に来られるお客様と同様にお客様なんだ、という発想をなぜかされないのです。
商店経営の傍ら賃貸経営もしているオーナーさんに意外によく見られるケース、と、おっしゃる方もいます。
枯れ木もマンションの賑わい? 次のオーナーさんは、植木が大好きなオーナーさんです。たくさんの木や花を鉢植えにして育て、ご自宅の庭をところせましと飾っています。だけでなく、その鉢植えをご自身の経営する賃貸マンションにも持ってきて、飾っています。
ところが、大量に並ぶご自宅の鉢植え…さらにマンションの鉢植え…、多すぎて手がまわらないのです。そうなると、必然、手を抜かれるのはマンションに置かれた方の鉢植えです。夏など、水を与えられず枯れてしまった木や花が、みすぼらしく萎れてしまっています。
秋は秋で、草がボウボウです。冬は、乾いた土を風が舞い上げ、マンション1階の外廊下を黄色く染める始末です。もちろん、内見に来られる皆さんの印象も、これではまるで台無しです。
以上、新たな入居者さんの入居を本来心待ちにしているはずのオーナーさんが、ちょっとした認識の相違や、配慮の不足から、残念な結果を生み出している例を3つ挙げてみました。
この記事を書いた人
賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン『ウチコミ!タイムズ』では住まいに関する素朴な疑問点や問題点、賃貸経営お役立ち情報や不動産市況、業界情報などを発信。さらには土地や空間にまつわるアカデミックなコンテンツも。また、エンタメ、カルチャー、グルメ、ライフスタイル情報も紹介していきます。