ウチコミ!タイムズ

賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン

30代は約8割が、20代は100%!

旧耐震のマンションは「避ける」と回答!(2/3ページ)

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

ゆえに、推測すると、さきほども記しましたが、

・住宅には耐震基準がある
・基準には「旧」と「新」がある
・「旧」で建てられた建物は耐震性に劣っている

知識としてそこまではすでにご存知の方が、おそらく多くの割合を占めるでしょう。そのうえで、結局のところ各年代に差こそあれ、全体を均すと76.0%の方が「旧耐震基準のマンションは避ける」と、回答しているのが今回の結果です。

・マンションは自分や家族の命を預けるハコである
・大金と引き換えに購入するものである
・自らの資産でもある

こうした要素を考えると、この数字は当たり前といえば当たり前といってよいものでしょう。

一方、賃貸はどうでしょうか。

賃貸の場合、「築年が古い」という理由から、結果的に旧耐震時代の物件を避けるかたちとなっている方は多いでしょう。ですが、「この物件は旧耐震か新耐震か」といったモノサシで物件選びをされる方は、おそらくほとんどいらっしゃらないのではないでしょうか。

また、さきほどの「『物件提案ロボ』利用者501名」といった立場とも違い、そもそも耐震基準に新旧があることをご存知ない皆さんも多いはずです。加えて、さらに怖いのは、入居者さんだけでなく、オーナーさんも少なからずそうであることです。

大きな地震の際、ご自身の物件が入居者さんの命を危険に晒す可能性が非常に高いことに気づいておられない旧耐震物件のオーナーさんが、市場にはおそらく大勢いらっしゃることでしょう。

そうしたオーナーさんが、抱えている問題に気づかないまま、もしも現実に惨事の起こる日を迎えた場合、人生に大きな後悔を背負い込むことになります。

1970年代、60年代に建てられた木造アパートなどが、東京の住宅地等ではまだかなりの数で生き残り、多くの入居者さんを住まわせながら頑張っています。ですが、これは決して微笑ましいことではないのです。

これらが頑張っていられるのは、たまたまです。東京・関東でいつ起こってもおかしくない、旧耐震物件が耐えられないレベルの地震に、これまで運よく見舞われていないからに過ぎません。

たとえきれいに内外装がリフォームされていても、耐震補強がされていないのであれば、建物は脆弱なままです。倒壊すれば中にいる人は少なからず潰されるか、閉じ込められるかします。そこを火災が襲えば、残骸はたちまち人を焼く薪に早変わりします。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

この記事を書いた人

賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン『ウチコミ!タイムズ』では住まいに関する素朴な疑問点や問題点、賃貸経営お役立ち情報や不動産市況、業界情報などを発信。さらには土地や空間にまつわるアカデミックなコンテンツも。また、エンタメ、カルチャー、グルメ、ライフスタイル情報も紹介していきます。

ページのトップへ

ウチコミ!