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出揃った今年の「公示地価」「路線価」「基準地価」

オーナーさんへ耳寄りな情報も!(2/3ページ)

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では、これら3つの公的地価調査の今年(2019年)の結果について、新聞報道などからも拾えるトピックをざっと書き出してみましょう。

公示地価(3月19日発表)
・商業、工業、住宅の全用途で全国1.2%のプラス。上昇は4年連続
・商業地は2.8%のプラス。前年の1.9%より上げ幅拡大
・地方圏の住宅地が27年ぶりにプラスとなる

路線価(7月1日発表)
・標準宅地が全国で1.3%のプラス。4年連続の上昇
・上記上昇率もこの4年で最高の数字
・トップは銀座5丁目「鳩居堂」前。3年連続で過去最高を更新

基準地価(9月19日発表)
・全国全用途で0.4%の上昇。プラスとなるのは2年連続
・地方圏の商業地も0.3%のプラス。上昇は1991年以来28年ぶり
・札幌、仙台、広島、福岡の中核4市の商業地は10.3%の大幅上昇

以上、バブルの時代を思い起こさせるかのような、上昇、上昇、上昇の文字が躍る様子となっていますが、当時と大きく違っているのは、これらのほとんどを「実需」が後押ししている点でしょう。

投機ではありません。本物の需要、実需です。こうした実需が集まる圧倒的な2つの場所といえば、これらになります。

・交通利便性の高い土地
・大きな消費需要が見込まれる土地

そこで、前者について主なものを挙げるとすれば、

住宅地 …大都市中心への通勤に便利な駅の周辺
商業地 …オフィス需要が集中し開発も進むターミナル駅周辺
工業地 …物流施設の立地に有利な高速インターチェンジ周辺

後者については、

・国内外からの訪問客が集中する観光地や、それに伴いホテル需要、店舗需要などが集まる場所
・オフィス開発等により働く人が数多く集まると同時に、それらが生む消費も伸びている街

と、いったかたちになりそうです。

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