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事故物件からの復活も!

なかなか普及しない「定期借家」の使いどころ(2/3ページ)

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いくつか例をご紹介しましょう。

1.家賃の支払い継続が心配な人に利用してもらった

それまでは、家賃が滞ることへの不安から、収入の低い入居希望者さんは基本的にお断りしていたオーナーさんですが、ある機会以降、「まずは短期の定期借家で住んでみては」との提案を始めました。契約期間内に入金遅れが生じた場合は再契約しないとの約束のもと、その後は事故が起こることもなく、どの入居者さんとも再契約に至っているそうです。

2.外国人入居者さんに利用してもらった

あるオーナーさんの場合、文化や習慣の違いによるトラブルが心配な外国人入居者さんとの契約に、定期借家を活用しています。日本の集合住宅でのルールやマナーに馴染めず、どうしても周りに迷惑をかけてしまう方に対し、スムースな退去を促すためそうしています。

3.生活保護受給者の方に利用してもらった

生活保護を受けていらっしゃる方については、安定収入が確保されているともいえる一方、保護を打ち切られた際、再び生活の基盤を失うリスクも抱えています。これによるトラブル等に備えて、定期借家を活用するオーナーさんもいらっしゃいます。

4.事件・事故から立ち直るために定期借家を活用した

物件で自殺などによる「事故」が起きてしまい、その後安い賃料で募集せざるを得なくなったオーナーさんが、定期借家を活用することでピンチを脱した例もあります。低家賃で貸す期間を予定どおり確実に終わらせることで、ダメージが長引くことを避けたかたちです。

5.ペット可とともに定期借家も導入した

賃貸住宅をペット可で運営する場合、規約を守らない方や、ペットの躾(しつけ)を全うできずどうしてもルール違反してしまう方、周りに迷惑をかける方が、出てくることがあります。そうした場合のリスクヘッジとして、定期借家を活用するオーナーさんもいらっしゃいます。

6.女性専用マンションに定期借家を導入した

ペット可の場合と同様です。ルールが厳しいために、どうしてもこれを守れない入居者さんが出てきやすい環境での導入です。

以上、いかがでしょうか。

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この記事を書いた人

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