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知っておくべき基本の基本!

「外国人の方が入居したがっています」と仲介会社に言われたら?(2/3ページ)

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家賃などの「保証」について

保証能力確実な日本人がしっかりと連帯保証人になってくれるようなケースは、通常あまり見られません。そのため、多くの場合、家賃債務保証会社に保証を頼むこととなります。


ですが、保証会社であればどこの会社でもいいというわけではありません。外国人入居者さんの保証を担う体制をととのえた会社であることが重要です。多言語対応による生活サポートなど、この分野に力を入れる会社も増えています。

文化や常識の違いを事前に理解!

日本の賃貸契約や、賃貸住宅での生活ルール・マナーの中には、外国人にとってはそれが必要な理由がわからなかったり、覚えにくかったりするものが多数存在します。そのことをオーナー側が知らないでいると、事前の説明不足や、契約書等での不備が生じやすくなります。


外国人入居者さんに絡んでのトラブルの多くは、そうしたスタート時のつまづきが原因となって起きています。以下に代表的なものを挙げてみます。


・礼金、更新料、共益費

請求される理由が腑に落ちないという方がよくいます。事前にきちんと存在を知らせ、理解を得ておかないと、あとでトラブルにつながりやすい代表です。


・原状回復費用

部屋は前の入居者が使った状態のまま。ともすれば家具なども置いたまま。掃除や片づけ、補修は、次に借りる人がオーナーと話し合いしつつ、自身が満足できる程度に行う…。実は、これが意外に多くの国での常識です。そのため、原状回復費用を請求されて驚く人も少なくありません。


・ゴミ出しルール

ゴミの分別について、日本ほど厳しくない国はまだ世界にたくさんあります。そうした国から来られた方にとっては、日本の細かなルールをマスターするのは至難のわざです。日常のゴミのことから粗大ゴミの処理方法まで、念入りなレクチャーが必要です。


自治体が外国語での説明書をウェブサイト上などに用意していることもあります。あればぜひ活用を。


・生活騒音

「集合住宅の部屋であっても、友達を呼んでのパーティは普通のこと。楽器演奏だってもちろん」と、思っている外国人の皆さんも少なからずいます。トラブルが起こる前にしっかりと説明することが重要です。


・同居人、又貸し

無断で友人とルームシェアするなど、勝手に同居人を増やしてしまう。部屋を又貸しして、入居者本人がちゃっかり家賃をもらってしまう…。とんでもないことのようですが、外国人入居者さんの場合はたまに聞かれる話です。家賃を払って部屋を借りることへの意識の違いから、悪気なくこれらを行ってしまうケースもあるようです。

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この記事を書いた人

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