世田谷区「家賃相場が安い街(駅)ランキング」に見えてくる家賃と駅の関係(1/3ページ)
ウチコミ!タイムズ編集部
2019/10/13
イメージ/123RF
売買物件の価格にしても、賃貸物件の家賃にしても、都市部の不動産ではほぼ常識的にいえることです。では、どんな駅の「駅近」がより有利なのか?
それを確認するため、不動産ポータルサイト「SUUMO」でお馴染みの株式会社リクルート住まいカンパニーさんが先日(2019年8月)公表した、あるリリースをひもといてみましょう。
「世田谷区の家賃相場が安い街(駅)ランキング」と、いうものです。「SUUMO住みたい自治体ランキング第2位『世田谷区』は“穴場な街”の宝庫?! 家賃7万円台で住める魅力的な街が多数ランクイン!」と、紹介されています。
・SUUMOに掲載された賃貸物件(アパート/マンション)の
・管理費を含む月額賃料から中央値を算出した
とするランキングです。
このうち、シングル向け(10㎡以上40㎡未満、1K・1DK、賃料範囲4万~15万円以下)では1位から29位までの30駅が発表されていますが、ここから京王線の駅とその家賃相場を抜き出してみます。なお、順位は全体30駅の中での順位です。
1位 桜上水 7.1万円
6位 上北沢 7.4万円
7位 千歳烏山 7.5万円
10位 下高井戸 7.7万円
13位 芦花公園 7.9万円
27位 明大前 8.45万円
ご覧のとおり、明大前の数字が抜きん出ています。ちなみに下高井戸(10位)は明大前のお隣の駅です。その隣が桜上水(1位)です。さらに、この3駅は互いの距離も近く、下高井戸~明大前間は徒歩で12分くらいです。
にもかかわらず、下高井戸7.7万円、明大前8.45万円。この大きな差の理由は?
答えは、地元の方ならばよくご存知です。明大前駅というのは、京王線と京王井の頭線が交わる京王電鉄の主要なターミナル駅のひとつなのです。京王線は新宿と。井の頭線は渋谷と。2つの都心のビッグターミナルと明大前駅を結んでいます。
これがターミナル駅の実力です。
この記事を書いた人
賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン『ウチコミ!タイムズ』では住まいに関する素朴な疑問点や問題点、賃貸経営お役立ち情報や不動産市況、業界情報などを発信。さらには土地や空間にまつわるアカデミックなコンテンツも。また、エンタメ、カルチャー、グルメ、ライフスタイル情報も紹介していきます。