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マナー違反への苦情をどうする?

入居者さんへの上手な「注意」のしかた(3/3ページ)

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エントランスへの掲示は募集状況を見計らって

入居者さん全員への注意に合わせて、エントランスなどに同じ内容の掲示も行うと、広報に漏れがなく効果的です。

ただし、気をつけたいのが、物件に募集中の部屋が存在するケースです。

注意書きが内見に訪れた入居希望者さんの目に入ってしまうと、それはまさに「ここには周りに迷惑をかける人が住んでいます」と、警告を発するようなもの。大きなダメージです。(入居希望者さんにとっては有益な情報ですが)

しかも、こうした事故(?)ですが、苦情対応を管理会社に任せきりにしていると、なぜかよく起こります。

注意書きを掲示するまでのルーティーンはあっても、それを臨機応変に回収するところまでは手が回らないことが多いのでしょう。オーナーが自ら気に留めておくことが重要です。

ルール違反者への厳しい口調の張り紙が、ゴミ収集ボックスにベッタリと貼りつけられ、見た目が荒んでしまっていることなどもよくあります。ぜひ気をつけてください。

さて、以上のアクションを起こした上で、改善が見られない場合は、もう一度、同様の呼びかけを繰り返すのがよいでしょう。

それでも解決しない場合は、いよいよ原因となっている人物への直接のアプローチへ進むこととなります。

このとき、相手にとって、降って湧いた指摘にならないようにするためにも、事前の丁寧なプロセスは重要です。

たとえば、「足音がうるさい」「ドアの開け閉めが激しい」などは、ほぼ個人の癖であるため、本人はそのことにまったく気づいていないケースが大半です。

また、知らずに耳が遠くなっている方が、テレビを大音量で鳴らしてしまうといった例も、入居者さんの高齢化とともに最近は少しずつ増えているようです。

(文/朝倉継道 画像/123RF)

 

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この記事を書いた人

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