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入居者さんをターゲティングするコツとは(3/3ページ)

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それは、「排除」です。すなわち捨てることです。

ターゲティングを楽に進めるには、最初に捨てる客層を選ぶこと。そこから始めるのがおススメです。「私の物件を選んでくれなくてもかまわない人」をまずは排除していくのです。

なので極端な話、「家賃を滞納し、騒音で周りに迷惑をかける不良入居者」からスタートしても構いません。

さらには、「この人達は追っても無駄。諦めよう」と思える人を除いていきます。たとえば、

「物件の周りが寂しいので女性は諦めよう」
「駅から遠いので、駅を使う人は諦めよう」
「クローゼットが狭すぎるので、お洒落な人は諦めよう」

次には、物件を選んでくれてももちろんいいが、「避けてもらってもさほど悲しくない」と思える人を除いていきます。たとえば、

「女性の方が通常お部屋をきれいに使ってくれるので、男性は逃しても惜しくはない」
「部屋が汚れるので、喫煙者は逃しても惜しくない」



そうした例のほか、差し障りがあるのでここには書けませんが、入居者さんのプロフィールを想像するに応じて、オーナーさんおひとり、おひとりごとに、さまざま想われるところがあるはずです。

そのように、捨てるプロセスをどんどん重ねていくと、次第に一定の人物像が絞れてきます。絞れたところで、そこからが本格的なターゲティングです。

性別、年齢、勤務地、勤務先や仕事内容、資格、出身地、趣味や悩み、服や食べ物の好み、休日の過ごし方…と、なるべく具体的なターゲットをイメージしてください。これをいきなり最初から考えるのは大変ですが、捨てるプロセスを丁寧に踏んでいけば、意外と楽に、かなり絞り込まれた段階までたどり着けるはずです。

なお、これは賃貸住宅のターゲティングの話ではかならず出てくるオチ(?)なのですが…

「女性をねらった明るいパステルカラーのアクセントクロスを貼った部屋がすぐに埋まった。ただし、入居者さんは40代の男性だった」

と、いったことがたまにあります。

それはそれで、おそらくターゲティングは成功しているのだと思われます。

(文/朝倉継道 参照元/株式会社クラスコプレリリース)

 

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この記事を書いた人

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