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床のイメージチェンジで

礼金ゼロ物件が「礼金もらえる」物件に変わった!(3/3ページ)

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■クッションフロア

クッションフロアといえば、フローリングの廉価版(?)としてご存知の方も多いはずです。塩化ビニル系のやわらかな素材でできた床用シートです。こちらは触ってみればフローリングとの違いは明白です。ただし、このクッションフロア、近年はフロアタイル同様大変種類が増え、お洒落にもなっていて、築古物件を安くリフォームしたいオーナーさんなどには特に注目されています。「なんちゃってフローリング」とはもう言わせない勢いです。店舗用の丈夫で大胆な柄のものをあえて居室に導入するケースも増えています。

■カーペット(タイルカーペット)

「カーペットの床は不人気」が、過去にはおおむね常識でした。しかし最近は、「人気がこれから上がってくるのでは」と見るプロも多いようです。ホテルライクな雰囲気が醸し出せるほか、ファミリー物件などではなんといっても子どもが物を投げたりしても響かない静粛性が重宝です。タイル状に分割されているタイルカーペットであれば、フロアタイル同様にDIYも容易です。ただし、経年によってどうしても不潔感が生じてしまう床材ですので、入居者が替わるごとの交換とその旨のアピールは必須です。

以上、各床材の特長は、どれも現在敷かれているフローリングに重ね張りができる点です。施工業者に作業を頼む場合は、それによって工程が減り、コストが下がります。

そのため、冒頭にふれた「床のみをわずか10万円そこそこでリニューアル~礼金物件に変えた」オーナーさんも、実はこの重ね張りを行っています。ちなみに、使用したのは流行りのナチュラル柄やヴィンテージ柄ではなく、大胆にもグレーの大理石柄のフロアタイルでした。

なお、それ以前の床はといえば、これも冒頭にふれた「おばあちゃんのお家」仕様でした。そこでどうせならと、思い切りモダンに勝負をかけたかたちです。

さらに、実は本家本元のフローリングでも、いまはカットも楽で、重ね張りもできる薄型の製品などがさまざま販売されています。

すなわち、賃貸住宅の床のイメージチェンジは、近年、とても自由で楽、なおかつ面白いものになってきているのです。

「フロアタイル」「クッションフロア」「タイルカーペット」「DIY」といったキーワードで、どんどんネット検索してみてください。そこで知識をしっかりと仕入れておくと、施工業者への相談もとてもしやすくなります。

(文/朝倉継道 画像/123RF)

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この記事を書いた人

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