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リノベーションで部屋数「増」はわずか5.8%!

部屋は「減らして広く」が変わらずトレンド(1/3ページ)

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イメージ/123RF

・フルリノベーションを行った住宅のうち、55.9%が部屋数を減らしていた
・部屋数を増やしていた家はわずか5.8%だった

そんな調査結果をSUVACO株式会社が公表しています。同社は、建築家やリノベーション・リフォーム会社と消費者を結ぶマッチングサイト「SUVACO(スバコ)」などを運営する会社です。

なお、今回の調査は、その「SUVACO」に登録されている事例のうち、「フルリノベーションを行っており、リノベーション前後の部屋数が明らかになっている658事例を抽出。部屋数の増減について調べた」と、いうもの。

・居住人数を問わず、部屋数を減らすリノベーションが多数派であることがこの調査で明らかになった
・かつての〇LDK志向から、住み手の意識が変化してきたことを物語っている

と、SUVACOさんでは結んでいます。では、部屋数を減らすリノベーションによって、具体的にはどんな住まいがそこに生まれているのでしょうか。もちろん、すぐに想像がつくとおっしゃる方も多いでしょう。ポイントは、リビングの大型化、さらに多機能化です。

SUVACOさんによれば、

「料理をする、食べる、くつろぐ、仕事・勉強をする、趣味を楽しむ、遊ぶ、寝る…こうした生活のさまざまな用途をリビングが兼ねることで、個室が担っていた機能をうまく取り込んでいる事例が数多く見られる」

とのこと。ここしばらくの間、分譲マンション等でも定番のかたちとなっている人気のプランです。

ちなみに、今回SUVACOさんのリリースに紹介されている事例の中には、83平米の4LDKを1LDKに変身させた、とても大胆なものもあります。

この事例の場合、かつては壁で区切られていたキッチンをリビングの中心部に移動させ、しかもオープンキッチン化させています。そのため、LD部分の眺めがとにかく広々としています。まさに、料理する、食べる、くつろぐ、遊ぶ、趣味や勉強も…と、何にでも余裕をもって使えそうな、広大・多機能なリビングです。写真はこちらでご覧になれます。

ただし、こういった大空間中心の住まいに関しては、ひとつ心配なことがあります。それは、寒さと、暑さです。部屋と部屋の仕切りを取り払い、広くするとなれば、誰もが真っ先に冷暖房のことを不安に感じるでしょう。

多くの賃貸住宅では、このことはより深刻です。たとえば、木造築古の2DK、3Kなどといった物件をお持ちのオーナーさんの場合、これをリノベーションし、広いリビングを中心としたお部屋に変えようとされる方も少なくないでしょう。

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この記事を書いた人

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