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リノベーションで部屋数「増」はわずか5.8%!

部屋は「減らして広く」が変わらずトレンド(2/3ページ)

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ところが、そうした物件は、大抵断熱性能が高くありません。せっかく生まれた広いリビングですが、冬は寒くて温まりにくく、夏は暑くて冷房が効いてくれない、過ごしにくい部屋になってしまうこともよくあります。

「見かけはキレイに改装されているけれど、やっぱり賃貸は造りがイマイチだね。早くマンションを買おう」

などと、入居者さんに早期の退去を促してしまいやすい、賃貸住宅市場全体にとっても残念なお部屋です。

何か手を打つ方法はないものでしょうか。

ひとつの答えとして挙げられるのが、窓です。ほかは手をつけられなくとも、窓だけは断熱性能の高いものにしっかりと替えておくのです。窓は、住宅の熱環境に大変大きな影響をおよぼします。

建材メーカーや関連団体などの計算によると、夏に住宅内に侵入する熱の70~75%程度が窓を通過するといわれています。また、冬に住宅内から外に逃げ出す熱の50~60%程度が、やはり窓を通るとされています。

つまり、窓をおさえることで、住宅内の熱環境は、ほかのさまざまな手を尽くすよりも格段に大きく改善されます。

その点、古い賃貸住宅の窓といえば、大抵は熱を大量に通しやすい1枚ガラスのアルミサッシがはめ込まれています。

これを「複層ガラス&樹脂サッシ」といった、断熱性能の高いものに換えてやるのです。夏の冷房、冬の暖房、どちらの効率も高まることが期待できます。同時に、カビの発生を招く結露の防止も望めます。

なお、性能のよい窓に換えたのならば、入居希望者へのアピールもぜひ忘れずにおきたいところです。

なぜなら、断熱性能に優れた窓を賃貸住宅に導入することは、入居者さんに対するオーナーの最高の思いやりのひとつといえるくらい重要なことなのですが、当の入居希望者さんの多くは、なかなかそのことに気づいてくれません。

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この記事を書いた人

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